日本文化をもっと知ってもっとアニメを楽しもう『アニメの友:アニメ・コンパニオン』2巻発売。
「アニメに出てくるアレは何?」というアメリカのアニメファンに日本文化について解説した『The Anime Companion: What's Japanese in Japanese Animation?』(「アニメ・コンパニオン:日本アニメの中の日本的なもの」)の第2巻がこの秋発売される。
日本人以外にとっては謎だらけの日本文化満載の日本アニメ。もっとアニメを理解したい英語圏のアニメファンのための用語集『アニメの友:Anime Companion』では、アニメに出てきた地名、歴史上の人物、そして初詣、盆踊り、鳥居など様々な日本文化についてアルファベット順に載せ、実際にそれが登場したアニメ・マンガのシーンと共に解説している。今回発売が決まった第2巻では1巻のような文化の説明に加えて漢字や古地図、更に東京23区についての詳しい説明も入る予定。
1巻は1999年出版という事もあって例としてでてくるアニメ・マンガが今読むとちょっと古め。ただ用語解説の間に短いコラム(「どうしてアニメのキャラクターの髪の毛は様々な色をしているのか?」など)があったり、オタク向けのトリヴィア・クイズが入ったりと読者を楽しませる工夫がしてある。
著者ジルズ・ポイトラスは自身が筋金入りのアニメ・マンガファン。『Otaku Unite!』にも登場してアメリカでのアニメファンの歴史について語っている。
外国の人に日本文化を英語で説明する時に持っていると役に立つかも?しれない本。
↓下は『Anime Companion』第1巻の用語解説の例。
ブルマー(少女が着る体操用ショートパンツ)
足が全く覆われないため身体を動かす際にかなりの自由度を得られるのが特徴。この言葉はアメリカやヨーロッパで少女や女性がスポーツなど運動する時に度々着用された「bloomers」という服についての19世紀の記事に由来する。
- 『うる星やつら』(TVシリーズ・33話)で花和先生が飛ぶ時にパンツが見えないようにラムに履く事を薦めるもの。
- 『魔法少女プリティサミー』で砂沙美がオープニングで履いているもの。
- 『神秘の世界エルハザード』第1話で陣内が誠を変態だと思わせようと研究室中にばら撒くもの。
- 『らんま1/2』の本物の変態・八宝斎が盗むもの。(マンガ・6巻)
線香花火
文字通り訳すと「incense fire flower」。日本で最も安くて一般的なタイプの花火である。西洋風の線香花火と違って金属の針金では無くよじった紙でできていて下に向けて持つ。正しい端を持たないと指を火傷するので気をつけること。桜の花のように満開の時間は短いがとても可愛らしい花火。