9月第3週『ナルト』米グラフィック・ノベル売上で全7巻トップ20入りの快挙。

Naruto, Vol. 1
9月26日のICv2の記事*1によると、BookScan の9月12−18日のグラフィック・ノベル部門売上トップリストは『NARUTO-ナルト-』が支配したと言って過言では無いようだ。カトゥーン・ネットワーク(CN)の放送開始からわずか8日で、現在7巻まで出ている単行本全部がトップ20入り。そのうち4冊がトップ10*2に入っている。CNによる露出が新たなファンを作り出した証拠として、ICv2は最新刊の第7巻より第1巻の方が売上部数が多く、今回リストの2位に入ったことを挙げた。

鋼の錬金術師』もCNの放送により恩恵を受けたマンガの一つで、以前にも増して売上を伸ばしている。『ハガレン』第1巻は現在のところ2005年度のグラフィック・ノベル部門でトップの売上で、2巻もトップ10に入っている。発売されたばかりの3巻も次に発表されるBookScanのリストに入ることは間違いないだろう。

シリーズ9巻目にして初のトップ1に登りつめたTokyoPopの『D・N・ANGEL』も『ナルト』のトップ10支配に影が薄くなってしまった。TokyoPopの『東京ミュウミュウ』もFoxの土曜朝のTV放映を受けて69位からいきなり12位に順位を上げた。

トップ50のうち48作品をマンガが占めるなど、マンガは今までに無い好調ぶりである。Marvelの『Ultimates 2 Vol. 1』が33位、映画にもなったフランク・ミラーの『Sin City Vol. 1』が43位と、マンガ以外のタイトルはトップ50内ではこの2作品だけ。

*1:記事の原題は"So You Think the Cartoon Network Doesn't Matter?"「それでもCN放送は重要じゃないと思う?」

*2:追記:当ブログ9月27日のエントリー「9月第3週アメリカBookScanグラフィック・ノベル部門ベスト10」にベスト10掲載。