9月末までの北米2005年度アニメ・マンガベスト10
業界サイトICv2によるまとめ。
マンガベスト10
総括(要約)
『ナルト』『鋼の錬金術師』は、ここ数年来で初めて『ドラゴンボール』の人気レベルに達する勢いを見せている作品だ。この2作品のように少年向けマンガはテレビ放送によって人気に拍車がつく一方、『フルーツバスケット』や『D・N・Angel』のような少女マンガはテレビ放送という助けなしで大健闘している。
アニメベスト10
総括(要約)
2003年(728タイトル)と2004年(726タイトル)の過剰供給によってコアなアニメファン市場は飽和状態にあり、結果的に2005年のアニメ発売点数はかなり下がることになりそうだ。市場の過剰供給問題とは別に、アニメ会社にとって大きな問題はネット上の著作権侵害である。しかしファンサブや灰色マーケットの存在がアメリカでのアニメに対する認識普及に役立ってきただけでに会社にとって難しい問題だ。ファンの数の少なさと増大する権利料のためアメリカのアニメ会社は価格を下げるのを嫌がってはいるものの、現在のところそれが海賊版に対するベストの対抗手段かもしれない。
ADVは「bit torrent」*1というソフトを使い革新的な宣伝方法を行っている。ファンがそのソフトで従来の映画のトレーラーなどをはるかに超えたサンプルをダウンロードできるようにしたのだ。しかし多くのアニメ会社は既刊タイトルの価格を下げ始た。その価格切り下げが他のカテゴリーのDVDと対抗できる競争力をアニメに与える可能性もある。