北米で初めてBLゲーム発売。
ULTIMO SPALPEENさんが1月17日のエントリー「アメリカ市場に恋愛シミュレーションゲームのニーズはあるか?」でPCゲーム販売会社Hirameki Internationalが行った「北米市場での恋愛シミュレーションゲームのニーズを探るアンケート調査」を取り上げていた。
実際「恋愛シミュレーションゲームのニーズ」が北米にあるのか、あるとしてもどのくらいあるのかわからないが、アンケート結果はとっても興味のあるところ。(↑上のリンク先ページでULTIMO SPALPEEN管理人しくへっどさんがアンケートを訳していらっしゃいます。)
今回このブログで要約する記事は、同じく恋愛シミュレーションゲームを販売するJAST USAの北米初となる「ヤオイ(ボーイズラブ)」恋愛シミュレーションゲーム発売について。こちらの会社はHirameki Internationalと違って成人向けゲームを扱っているようだ。
記事要約に行く前に一言。「ヤオイ」と「ボーイズラブ(BL)」の訳は英語の直訳とした。つまりYAOI→「ヤオイ」BOY'S LOVE→「ボーイズラブ」。記事内での「ヤオイ」「BL」の言葉の使い方に問題があるかもしれないが、そこは記事の筆者の責任か、それとも英語圏での使い方は日本とは違うということでどうかひとつ。
ANN "JAST USA Announces First "Boy's Love" PC Dating-Game"(1月16日)の記事より要約。
日本産成人向けPC恋愛シミュレーションゲーム販売会社JAST USAは『冤罪』の発売を発表した。これはヤオイ(別名ボーイズラブ)のファンに向けアメリカで発売される初の恋愛シミュレーションゲームである。
『冤罪』の時代設定は革命の数年後、ナポレオン時代のフランス。プレイヤーは無実の殺人の罪をきせられた青年ガイズになって刑務所の中で複数のキャラクターたちと出会い、彼らの助けを借りながら身の潔白を証明する証拠を集める。プレイヤーの取る行動によって様々なエンディングが楽しめるマルチ・エンディング。
コンピューター画面に色付きグラフィックが出るようになって以来、成人向け“恋愛シミュレーションゲーム”は日本でずっと発売され続けてきた。ゲームの中でプレイヤーはたくさんの美少女に囲まれ、口説いたりセックスしたりする。アメリカのファンには「ヘンタイ・ゲーム」として知られている恋愛シミュレーションゲームは日本で人気が高く、PC用ソフトウエアのおよそ25%が性的要素のあるシミュレーションゲームということで、あるソフトはアニメになるほどの人気だった。(「ヘンタイ」はアニメ・コミックス・PCゲームのアニメ絵をもつ性的画像を指す。)
ヤオイは「ボーズラブ」とも訳される日本アニメに関連した人気ジャンル。男性キャラクター同士の関係が物語の中心だ。ヤオイアニメとマンガのライセンスは次第に日本国外へも売られるようになったが、今回の『冤罪』はその最初のヤオイPC恋愛シミュレーションゲームである。言語は英語、ノーカット版。
「日本の恋愛シミュレーションゲーム市場をアメリカに確立しようとがんばってきた」そう語るのはJAST USA創設者のピーター・ペイネ氏。「ゲームに対する認知度は高まっている。僕たちは本当にこのゲームが好きだ。複雑な双方向性のある物語の一部になることで、22分間アニメを見るだけでは決して得られないキャラクターに対する感情的愛着がうまれる」
「ヤオイゲームを発売するのは率直に言って僕たちにとってもチャレンジだ。でも多くのヤオイファンがアニメ・コンで僕たちのところに来てBLゲーム英語版を発売するよう頼んできた。その情熱には驚いたよ。そして日本の発売元ランマール社がアメリカ市場に興味を持ってくれたおかげで、BLゲームのアメリカ発売が現実になったんだ」
JAST USA は世界中のファンに日本製恋愛シミュレーションゲームを届けることを目的に1998年に設立された。成人向けゲームを専門として、今回のヤオイゲームに加えて60を超える従来型「ヘンタイ」ゲーム作品のライセンスを所有している。
JAST USAの扱う全てのPC恋愛シミュレーションゲームは18禁。全てのキャラクターは18歳以上。Windows XPを含むWindows各バージョンに対応している。