『ゴルゴ13』アメリカで発売開始。でも単行本はどこまで発売されるのか?
アメリカで昨年の12月から『ゴルゴ13』の単行本発売が始まった。発売元は「少年ジャンプUSA」のViz Media。古典や文学的作品を扱う「Signature」というレーベルでの発売だ。同レーベルで発売されるマンガは『バカボンド』、『モンスター』、『火の鳥』など。この3作品が同列っていうのも、かなり微妙と言うか不思議な感じではある。
このご長寿マンガ『ゴルゴ13』アメリカ発売決定で、少数派を自認するアメリカの『ゴルゴ』ファンの方々の間で実は疑問が巻き起こっていたのだ。
「現在までに130巻を超えて刊行されている『ゴルゴ』は、一体アメリカでどこまで発売されるのか?」「発売されるとしたら、最終巻まで到達するのにどのくらいの時間がかかるのか?」「そもそも130巻以上も発売して採算が取れるほど、アメリカで『ゴルゴ』は売れるのか?」
しかしその自称少数派ファンの心配をよそに昨年末、待望の『ゴルゴ13 第1巻』が無事発売。しかし、今度はそのファンたちは裏表紙を読んで驚愕した。
「『ゴルゴ13』全13巻」
ということは、全13巻の第1巻?
現在全139巻の残りの『ゴルゴ』126巻分はどうなる?アメリカでは出版されないってこと?
と言うわけで、Love Manga(マンガを扱うイギリスのブログ)では、デビット・テイラー氏が「残りのゴルゴはどこいった? "Where is the rest of Golgo 13?"」と題してこの件を取り上げている。
記事を要約すると、Anime on DVDの情報ではこの全13巻は多分「さいとうたかをセレクション/BEST13 of ゴルゴ13」の13篇を1巻ずつ出版するつもりなのだろう、ということだ。そしてもしこの全13巻の売上が良ければ、「読者の選んだゴルゴのべスト!/BEST13 of ゴルゴ13」も出版されるのではないか、とファンは期待しているらしい。それでも、日本で出版されている『ゴルゴ』の巻数と、アメリカでの人気を考えると「作者の選んだベスト13」が英語で読めるだけでもヨシとしよう、という意見もある。
それにしても『BEST13 of ゴルゴ13』は「作者編」「読者編」2冊とも税込みで1890円。それに対して英語版『ゴルゴ13』は1巻9.90ドル。現在のレートで日本円にして約1150円になる。つまり全巻そろえると1150円x13=約14950円。「この『BEST13 of ゴルゴ13』1980円なら2冊とも買うのに。Vizはこの値段では出してくれないだろうなぁ」と嘆く、Anime on DVD掲示板のファンのコメントでテイラー氏は記事を締めくくっている。
。。。個人的には昨晩の「情熱大陸」を見逃したのが残念。さいとうたかを先生の回だったのに。
↓英語版『ゴルゴ13』
- 作者: Takao Saito
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さいとう・たかをセレクション BEST13 of ゴルゴ13 Author’s selection
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