ビブロス倒産について米マンガ出版社のコメント。

ヤオイボーイズラブ作品や「オタク検定」で知られるビブロスの倒産はあちらこちらで報じられているが、北米アニメ・マンガニュースサイトANNでは"US Publishers Comment on Biblos Bankruptcy"として、アメリカのマンガ出版社からのコメントを掲載している。

コメントはANNが各出版社に対して「ビブロスの倒産が各社の出版にどのように影響を与えるか」を尋ねたもの。

TokyoPop

今朝早く倒産のニュースを聞いたばかりなので、この状況でコメントするのは早すぎる。

Be Beautiful(セントラル・パーク・メディア/ステファニー・シャロフスキー)

ニュースを聞いて残念だ。ビブロスの人々とは気持ちよく一緒に働いてきた。ビブロスがこの先どうなるかわからないが、将来も彼らと一緒に仕事ができればいいと思っている。一方で、ビブロスの倒産は我が社の出版予定や仕事に何の影響も与えない。

(セントラル・パーク・メディアはBe Beautifulラインの名前で、『絆』を含むいくつかのビブロス作品を出版している。)

Kitty Media (フランク・パナーン)

ビブロスヤオイマンガのリーダー的存在で、我が社の最も売れている『快楽の方程式 LEVEL-C』『オズの摩天楼』などのヤオイマンガのライセンサーだった。しかし今回のことは既に発売予定と発表した作品には何も影響しない。もう出版しているものに関しても、契約が切れるまでは引き続き増刷する可能性もある。その後で、更新するべきものがあるかどうか検討することになるだろう。『生徒の主張 教師の本分』や『快楽の方程式 LEVEL-C』の6巻とその最終巻はもう既に印刷も終わり今月中に発売される。『やんなっちゃうくらい愛してる』は7月と10月を予定している。

Digital Manga Publishing (レイチェル・リヴィングストン)

既に発売されている作品についてはこれから再版することもあるが、現在日本で6巻が発売中の『僕らの王国』など、終了していない作品に関してはどうなるのか全くわからない状況だ。ただ、たとえ作者本人や他の出版社と交渉することになったとしても、続きをなんとかして発売していくつもりでいる。

日本ではビブロスから、アメリカではDigital Manga Publishingから発売された、こうじま奈月『僕らの王国』。アメリカでは3巻まで発売中。↓

Our Kingdom 1

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