英語で!オタク用語(2):「ヤシガニ」「世界系」

「英語で!オタク用語」第2弾。今回のオタク語は「ヤシガニ」と「世界系」です。

米アニメ掲示「Anime Suki」のスレ「Japanese Otaku Lingo」より。

ヤシガニ」=「Yashigani」

ヤシガニ」をエビ目・ヤドカリ下目・オカヤドカリ科に分類される甲殻類の生物とすると、英語で「coconut crab」。でもコレはこの「ヤシガニ」じゃなくて、あのヤシガニ」。『ロスト・ユニバース』の「ヤシガニ事件」のこと。たぶん生物の「ヤシガニ」と区別するために英語訳は日本語のローマ字表記。

Literally, "yashigani" means "coconut crab," a crustacean species whose habitats are in the Indian and Pacific Oceans.

However in otaku lingo, this means "extreme low sakuga quality that is too painful to watch."

The term comes from the fourth aired episode of "Lost Universe," which was titled "Yashigani Hofuru." When this episode aired in April of 1998, many viewers complained that the quality of this episode sucked ass. It sucked so much that the anime production staff had to redo the entire episode to put it back to standard.

上の文章の中に出てくる単語やフレーズ。

literally →文字通りに
crustacean →甲殻類
habitat →生息場所
lingo →専門用語
sakuga →作画(下に英語で説明あり)
air →(動詞)放送する
viewer →視聴者
suck →(自動詞)めちゃくちゃヒドイ、いやなもの、むかつく
redo →やり直す

直訳すると、

文字通りにとると、インド洋や太平洋に生息する甲殻類の「ヤシガニ」のことです。

でもオタク用語では「見るに耐えないくらいひどい作画」のことを意味します。この言葉は『ロスト・ユニバース』の第四話として放送された『ヤシガニ屠る』から来ています。1998年4月にこの回が放送された時、多くの視聴者はそのクオリティがめちゃくちゃヒドいことに不満をあらわしました。あまりにひどかったので、アニメ制作スタッフは水準に達するようその回全部を作り直さなければなりませんでした。

「Anime Suki」掲示板では、「ヤシガニ事件」の原因も詳しく説明しているが長いので省略。ところで上の英文で「作画」は「sakuga」とローマ字表記になっているが、「作画」の英語での説明はこちら。

Sakuga (作画) generally refers to the drawings in an anime.

作画は一般に、アニメにおける絵のことです。

「世界系」=「sekai-kei」

こちらも日本語のローマ字表記。

この説明は、「Anime Suki」掲示板での「世界系って何?」という質問に対して、上の「yashigani」の説明をしたKJ1980さんが答えたもの。

質問:

I still don't really understand the so-called 世界系 (sekai-kei) classification of anime.

↓直訳。

いわゆる世界系っていうアニメの分類がまだよく理解できないんだけど。

答え:

Psychology oriented "first-and-second-person-view" type anime. Think: Neon Genesis Evangelion, Eureka Seven, Shoujo Kakumei Utena, Hoshi no Koe, Iriya no Sora UFO no Natsu, Elfen Lied, Saikano. You get the idea. There's only "me," "you," and "the world" (everyone else).

↓直訳。

心理描写指向の「一人称−二人称視点」タイプのアニメのこと。『新世紀エヴァンゲリオン』『交響詩エウレカセブン』『少女革命ウテナ』『ほしのこえ』『イリヤの空、UFOの夏』『エルフェンリート』『最終兵器彼女』などを思い浮かべてみて。わかると思う。「わたし」と「あなた」と「世界(他の誰か)」だけが存在してる。

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