10月にアメリカで初めてのマンガ専門のコンベンション開催。

ANNで7月12日に紹介されたプレスリリース"The First Manga Convention in the United States: MangaNEXT"より要約。

アメリカの各地で開かれているアニメ・コン。先日も北米最大のコン「アニメ・エキスポ」が4日間の日程を終え、4万1千人という参加者の記録を更新した。アニメ・コンの数は年々増え、ヤオイなどある特定のジャンルのコンは今までも開かれていたようだが、ちょっと意外なことに今までマンガ専門のコンは無かったようだ。

ANNの記事によるとUniversal Animation Inc.という団体が、今年の10月にアメリカで初となるマンガ専門のコンベンションを開くらしい。

AnimeNEXTというアニメ・コンをニューヨーク、ニュージャージ近辺で開いているUniversal Animation Inc.は、アメリカの急成長するマンガ文化に焦点をあてたコンベンションMangaNEXTを開くことを発表した。今年の10月6日(金)から8日(日)になる予定で、ニュージャージーのメドウランドで開かれる。会場はニューヨークの中心からも数分のところにあり交通の便も良い。

アニメ・コンはアメリカでその規模や開かれる頻度を年々増している。マンガの人気も同様だ。MangaNEXTの主催者は、市場もマンガ専門のイベントに対する準備はできていると感じている。

「アニメに絞るのを止めると、今までのアニメ・コンで行われてきたことはあまり重要でなくなってきます」そう言うのはMangaNEXTの主催者、デビッド・C・アッシャー氏。「ビデオの上映会場や、イベントに呼ぶゲストは、マンガに関わっている人に限定すればかなり減ります。つまり従来のコンからアニメ関係を取り除けば、物品売買のブース、アーティスト・アレイ、コスプレなど、マンガのコン参加者にとっては優先順位の高いものが残ると思うのです。マンガに関する議論も深めたいと考えているので、規模を大きくしたパネル・ディスカッションなども考えています。」

AnimeNEXT前主催者ユージーン・チェンは「マンガは現在、アニメやコミックのコンの背景に甘んじています」と語る。「マンガ市場アニメをしのぐ成長を見せるている今、MangaNEXTとしてマンガのコンを開く時期が来たと考えたのです」コンベンションの会場は幾つかのマンガ出版社のあるニューヨークから数マイルしか離れてない。コン主催者ももちろんその事には気が付いているだろう。

アッシャー氏は「日本で製作されている子供向けでないアニメのほとんどが、少年マンガを原作にしています。そしてアメリカでライセンスが買われるアニメのほとんどもそうです。アメリカで翻訳されているマンガは、プロによるものであれファンによるものであれ、もっと広いジャンルにまたがっています。そしてそれぞれのジャンルの中で多様な作品が紹介されています。やおい、百合、少女、女性など、このジャンルのアニメの少なさに比べてると、マンガではこのジャンルのものも容易にアメリカでも手に入ります」

現在のところ参加者は1500人に限定されているらしく、9月15日にまでにオンラインで申し込めば3日間の参加費が20ドル(現在のレートで約2300円)。当日券は30ドル(約3450円)。