『ナルト』の次は『Bleach』?米でアニメ放送開始で『Bleach』マンガ大人気。
業界サイトICv2の9月25日の記事「“カトゥーンネットワーク効果”再び("The 'Cartoon Network Effect' Resurfaces: 'Bleach' Backlist on the Move")より。
9月9日から米カトゥーン・ネットワークで放送が始まった『Bleach』のマンガがいきなり売れ出して話題になっている。
BookScan調べによる9月第3週目(9月11日〜17日)の一般書店のグラフィック・ノベル売上リストによると、2004年の7月に既に発売されていた『Bleach』マンガ1巻が突然7位に登場、2巻も20位に登場した。以前にもカートゥーン・ネットワークでのアニメ放送開始で、『ナルト』既刊本の売れ行きが急激に増加したことがあったが、今回も“カトゥーン・ネットワーク効果”が出た格好だ。
『Bleach』が第二の『ナルト』になるのでは?と見ている英語圏マンガ関連ブログも多いが、業界サイトICv2ではそう考えてはいないらしい。
何故なら、アメリカで2005年9月にアニメの放送が開始された『ナルト』のマンガは、2005年末までに7巻までしか出ていなかったが、『Bleach』は既に14巻まで発売中。新しいファンが全部揃えようとすると、すぐにかなりのお金をつぎこまなければならない。
加えて『ナルト』マンガの売れ行きはかなりの数に昇るため、現段階で『Bleach』マンガがそのレベルに達すると考えるのは楽観的過ぎるということのようだ。
2006年に入って『ナルト』マンガ1巻は一般書店で7万部売れ、グラフィック・ノベル部門でこの数を超えるのは同じく『ナルト』の9巻と10巻だけだ。ある業界関係者によると、『ナルト』最新刊である11巻の売上は現段階で2006年の全マンガの売上の10%に相当するという。
9月第3週目のBookscan調べによるグラフィック・ノベルの売上リストの10位までは以下の通り。
しかもトップ18位以内に11巻まで出ている『ナルト』が全巻ランクイン。つまり上のリストに加えて13位の『デスノート』7巻と16位の『ホットギミック』12巻を除けば全部『ナルト』というわけだ。
『ナルト』が売上で独走状態なのは事実だが、トップ50位までに『Bleach』の発売中の全14巻のうち7巻がランクイン。これからどれだけ売上伸びるか、『Bleach』の健闘を見守りたい。
トップ50位内の非日本産マンガは、Tokyopopの『スタートレック』マンガ(48位)と『Return to Labyrinth』(45位)。
トップ50の内42作品がマンガが占めたが、マンガではない作品では『Halo』(20位)、『V・フォー・ヴェンデッタ』(24位)、『Making Comics』(27位)、『She's Turning Into One of Them』(30位)、『Penny Arcade』2巻(36位)、『Watchmen』(40位)、『Lost Girls』 (42位)がランクインした。
マンガで無い作品として個人的に興味があるのは、スコット・マクラウド氏の新作『Making Comics』と、『メガトーキョー』と同様にゲーマーを主人公にしたウエブ・コミックの単行本『Penny Arcade』。
↓第2の『ナルト』なるか?『Bleach』英語版1巻。
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