北米アニメ販売会社Funimation、ファンサブ・グループに再び警告。

ANNの10月6日記事「ファニメーションが複数のアニメに対して配信停止勧告("Funimation Sends out Cease & Desist Letters For Multiple Anime")」 より。

北米の大手アニメ・ディストリビューター「Funimation」が、許可なく英語字幕を付けてネット上で配信する、いわゆるファンサブ・グループに対して警告文を送っていた。対象作品は『XXXholic』『Ragnarok』『蟲師』『涼風』『サクラ大戦』『あたしんち』など。

当ブログの「北米アニメ販売会社、ファンサブグループに警告文」でも伝えたように、Funimation(ファニメーション)は以前にもファンサブ・グループに警告文を送っている。このようにファンサブ・グループに題名を出して配信停止を勧告するのは、北米のファンサブ・グループ(または、マンガのスキャンレーション・グループ*1)には「北米の会社がライセンスを取得したら、ネットでの配信を止める」という紳士協定のようなものがあるからだ。

しくへっどさんのブログで教えていただいた「Anime World Order」というアメリカのアニメファンによるポッドキャストの第33回では、バンダイによるファンサブ・グループへの警告を取り上げていた*2

この中で出演の3人(Dyrilさん、Geraldさん、Clarissaさん)は、警告文が何度出されてもファンサブ・グループには「中身のないただの脅し(empty threat)」と取られている可能性があること、該当作品をネットで配信していたグループが、グループ名を変えてその後も配信を続けていたことなどを挙げ、このいたちごっこを終わらせるには、ネット上でアニメを販売する方法を整備するなど、何か抜本的な対策が必要と語っている。

最近のアニメのダウンロード販売の急増*3は、ファンサブにどの程度影響を与えるだろうか?

アメリカではFunimationから販売される『Ragnarok: The animation』。