『十二国記』小説、山田章博氏のイラストでアメリカで発売決定。

業界向けニュースサイトICv21月18日の記事Tokyopopから小野不由美氏の『十二国記』が今年の3月に出版されることを伝えている。

現在までに700万部以上を売り上げた本作品が、英語に翻訳されるのは今回のTokyopop版が初めて。最初はハードカバーで発売されるので、ちょっと高めの16.9ドル。現在のレートで2千円強となる。

アニメ、マンガを含めてたくさんの日本の作品のライセンスの取得が北米で頻繁に発表されるので、このブログではライセンス取得や発売の情報はほとんど取り上げないのだが、今回珍しく取り上げたのは、そのTokyopopの装丁のため。

今回の『十二国記』はTokyopopライトノベルのレーベルとも言うべき「Pop Fiction」から発売されるが、今までこの「Pop Fiction」は日本版と装丁を変えて発売していた。Tokyopopはマンガを発売する際にはカバー絵を変えることはなかったが、「Pop Fiction」レーベルから出すノベルに限っては、いわゆるライトノベルによく使われるアニメ絵的イラストを使っていなかった。

Tokyopop「Pop Fiction」から出版された英語版『キノの旅』。

The Beautiful World 1: Kino No Tabi (Pop Fiction)

The Beautiful World 1: Kino No Tabi (Pop Fiction)

Tokyopop「Pop Fiction」から出版された英語版『スクラップド・プリンセス』。
Scrapped Princess: A Tale of Destiny (Pop Fiction)

Scrapped Princess: A Tale of Destiny (Pop Fiction)

しかし今回の『十二国記』の発売では、山田章博氏の絵が使われることが決定している。多分、日本の講談社X文庫のホワイトハートから出たものが使われることになるんだろう。
講談社X文庫から出ている山田章博氏のイラストを使った『十二国記』。

山田氏のイラストがあまりアニメ絵っぽくないから使うことにしたんだろうか?