リブレ出版、“違法な翻訳版”の中止を米マンガ出版社に要請。
先日既に「萌えプレ」さんのところでも取り上げられていたが、BLマンガを主に出版する日本のリブレ出版が「Central Park Media社からの翻訳出版について」と題する告知を自社HPに掲載した。
それによると、
(略)
このたび、アメリカ合衆国において、Central Park Media社(レーベル名:Be Beautiful)から、数作品の翻訳版が出版され、あるいは出版予定となっている模様です。しかし、これらの翻訳版は、弊社の許諾を得ていない違法な出版物です。被害にあわれている先生方も大変ご迷惑されている状況です。
弊社からは、同社に対して、このような違法な翻訳版の出版を中止するよう、強く抗議しております。読者の皆様におかれましても、このような違法な翻訳版の購入はお控えいただきたくお願い申し上げます。リブレ出版株式会社
マンガに関して、ファンが勝手に翻訳をしたものではなく、海外の出版社が出した本に対して日本の出版社からこのような発表がされたことは今までなかった、ということだ。(←追記:海賊版を扱う業者ではなく、普通の出版社より出版されちゃんと流通していた(と思われた)本に対してのこのような発表は初めて、という意味です。誤解を生む表現をしてしまい本当に申し訳ありませんでした。)(←コメント欄のご指摘を受けて削除します。以前台湾の出版社と日本の出版社の間で問題が起こり、本自体が回収という結果になったことがあったようです。ご指摘ありがとうございました!誤った情報を書いてしまい申し訳ありませんでした。)
この発表に英語訳も併記されたことが影響したのか、英語圏のマンガ関連ブログ界隈でもこの件が大きな話題だ。日本成人向けマンガを主に出版するIcarus Publishingのサイモン・ジョーンズ氏のブログ(←成人向けコンテンツあり)、マンガ情報サイトComipress、BL/MLマンガの原作者ティナ・アンダーソン氏のブログ(コメント欄)、硬派コミックス評論雑誌Comics Journalのブログ他、様々なところで意見が述べられている。
リブレ社はどの作品の翻訳が違法だと具体的に指摘していないため、「リブレが倒産したビブロスから引き継いだ作品について権利関係で行き違いがあった」、「Central Park Mediaが発売の発表時期でフライングしてしまった」など、色々と憶測を呼んでいるが現在までのところ、リブレからは上の告知以外のコメントは出ていず、Central Park Mediaからもコメントが出ていない以上、何が起こったのかはハッキリしていない。
とりあえず詳細がわかったら、またこのブログに書くかも。
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