北米2007年第一四半期アニメ・マンガトップ10。


業界向けニュースサイトICv2の4月25日付の記事「第一四半期アニメリリース減少:マンガ売上堅調維持(Anime Releases Drop in Q1:Manga Sales Remain Robust)」より。

北米2007年第一四半期のアニメ状況

上記記事によると、2007年第一四半期の北米のアニメリリース数は104で、2006年の同時期の159に比べて35%ダウンした。2006年度は全体でリリース数が607で前年度の759から20%の減少だった。北米のアニメDVDリリースは依然として減少傾向にあるが、これからのリリース作品をチェックしたICv2は、リリースされる作品の質は下がっていないと見ている。そしてリリース数のダウンが売上減少とは必ずしもイコールではなく、アメリカのアニメ販売会社が依然よりリリースする作品を選ぶのに慎重になっている結果だとしている。

北米2007年第一四半期のマンガ状況

一方でマンガは新しい出版会社の参入もあって出版される作品数はますます増え、売上も依然好調である。売上のほとんどが人気作品に集中する傾向は続いているが、予想を超えて売上を上げている作品もある(『ヴァンパイア騎士』『夢幻スパイラル』『紳士同盟†』など)。少年マンガ原作のアニメがTVで放送され一般の目に触れる機会も多いが、ICv2が選んだトップ作品50には少年マンガとほぼ同数の少女マンガが入った。

以下がICv2による2007年第一四半期アニメ&マンガ・トップ10。Bookscanによる売上に基づいたリストだが、マンガに関してはコミックス専門店の売上に関するICv2による分析も考慮されている。

<2007年第一四半期アニメ作品・トップ10>

  1. ドラゴンボールZ
  2. ポケモン
  3. Voltron*1
  4. ナルト
  5. Robotech Shadow Chronicles*2
  6. 鋼の錬金術師
  7. Hellsing Ultimate
  8. ハウルの動く城
  9. Final Fantasy VII: Advent Children
  10. Bleach

↓英語版も売れている『Hellsing Ultimate』。

HELLSING I [DVD]

HELLSING I [DVD]

<2007年第一四半期マンガ作品・トップ10>

  1. ナルト
  2. Bleach
  3. キングダム・ハーツ
  4. フルーツバスケット
  5. デスノート
  6. ヴァンパイア騎士
  7. 絶対彼氏
  8. Loveless
  9. ツバサ

↓英語版『絶対彼氏』。英語タイトルは直訳『Absolute Boyfriend』。

Absolute Boyfriend, Vol. 1

Absolute Boyfriend, Vol. 1

*1:Voltronは、『未来ロボ ダルタニアス』『百獣王ゴライオン』『機甲艦隊ダイラガーXV』を編集で1つの作品にしたもの。

*2:『ROBOTECH』は、『超時空要塞マクロス』『超時空騎団サザンクロス』『機甲創世記モスピーダ』を米ハーモニー・ゴールドが編集で1本のアニメにしたもので、この『Shadow Chronicles』は2007年にDVDが発売された新作。ごく初期段階まではタツノコプロもかかわっていたようだ。