超局地的大人気!『昆虫探偵ヨシダヨシミ』。
アニメ・マンガ関連の海外情報ブログでありながら、今回は国内の話題ですいません。みなさん、『昆虫探偵ヨシダヨシミ』というギャグマンガをご存知ですか?
『モーニング』『モーニング・ツー』で雑誌をまたがる不定期連載中の同作品、超局地的大人気に支えられ、とうとう単行本が絶賛発売開始となりました!でも現在のところ、その人気が超局地的過ぎることもあって知名度がイマイチ。そこでちょっとご紹介です。
『昆虫探偵ヨシダヨシミ』は、犬、鳥、ホタテなどどんな生き物ともコミュニケーションできる能力を持ったヨシダヨシミが、昆虫相手の探偵として活躍するお話。仕事内容は主に浮気調査とか、浮気調査とか、浮気調査とか…
担当編集者さんからの紹介はコチラ↓!
作者の昆虫図鑑を熟読した知識と、
前職の探偵時代の経験を生かして
極上にくだらないハーモニーを
生み出したマンガとなっています。
まさしくその通り!「昆虫に対する深い知識」と「探偵としての経験」という、一見まったく関係ないふたつがここまで“極上にくだらないハーモニー”をかもしているマンガはそうあるものではありません。
単行本収録第2話(「ぼくはここにいる」)の冒頭、ヨシミ自身による自己紹介は、
私 都内で探偵業を営んでおります吉田ヨシミという者ですが
周りからよく
“超能力探偵”とか
“エスパーヨシミ”とか
“畑正憲”とか
“ナウシカ”とか
“頭おかしい”とか言われています
うーん、実に的確な自己紹介です。
ヨシミはクライアント(主に虫)から依頼を受けて探偵業に忙しい毎日。たまには人ならぬ虫助けも。
ヨシミ 「バカなマネはヤメロ!」
女 「いやぁ死なせて!」
ヨシミ 「アナタのような方がクモの巣に身投げしようとするなんて
いったいどういうつもりですか!」女 「放して下さい!もう生きてたって仕方ないんです!」
レイプで妊娠して世をはかなみ自殺しようとする女を助け、悩みを聞いてあげるヨシミ(いちおう人間)。ちなみに上のシーンのその相手(女)はトンボです。
「死ぬのはその虫の勝手じゃないか!
人間ごときが自然の営みに手ぇ出してんじゃないよ」
と、ヨシミの偽善を責める通りすがりの男(←クモ。女=トンボの飛び込もうとするクモの巣の主)。しかし、ヨシミの助手ムギ(←犬。知能は小学3年生並。)がクモの真の意図を看破する!
ムギ 「単におまえが旬の子持ちトンボに
舌鼓を打ちたいだけじゃんか」
一見昼メロみたいなセリフにうっかり納得しそうになる怖さ。実際、上のセリフを喋ってるのはクモ(節足動物)とトンボ(節足動物)と犬(哺乳類イヌ科)とヨシミ(霊長類ヒト科)ですから。(以上、セリフの引用は「第6話ならぬ6匹目−早まっちゃいけない」からでした。)
この他にも、ヨシミと清二(ゴキブリ)の友情の悲しい結末を描いた「愛と憎しみの殺虫剤」、命を救ったトモコ(トンボ)に好かれ悩むヨシミを描いた「トンボの恋はせつなくて」など、内容は盛りだくさん。
『ヨシダヨシミ』のバカバカしさもとい魅力はプロまでも(局地的に)虜に!
『モーニング・ツー』で連載中の鈴屋あやめ先生(『いったり・きたり』)、松本英子先生(『荒呼吸』)、そして『羣青(ぐんじょう)』の中村珍先生が『モーニング・ツー』誌上で『ヨシダヨシミ』への熱き思いを語っていらっしゃいます。その上経済学者の田中秀臣先生、マンガコラムニストの川原和子さんもご自分のブログで取り上げていらっしゃいます。ものすごく局地的!でもそのメンツはスーパー!
是非一度読んでみてください!
- 作者: 青空大地
- 出版社/メーカー: 講談社
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