「ポケモン・ジェネレーション」in アメリカ

http://sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/g/a/2005/07/07/apop.DTL&hw=anime&sn=001&sc=1000

アニメ・エキスポのレポート記事の中にアメリカのアニメファンについての記述があるのでここに要約する。

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コンの参加者を見ると最近はファンの世代交代が顕著だ。コンの主催者の世代、つまり古いファンたちは大人になってから日本のアニメを知ったケースが多かったが、現在コンに参加する若者たちは小さい頃に『ポケモン』を見て育った「ポケモン・世代」。すっかり消費者として成熟しコンにコスプレをして現れる。

世代交代だけではない。90年代前半では日本アニメファンは20代、30代のアジア系男性がメインだった。現在では半分は女性ファンで人種も様々。この変化は日本アニメのアメリカ・メインストリーム文化への同化のきざしと見て良いのかもしれない。

勿論アメリカにもアメリカ産アニメを愛するファンがいるが、そのファン達と日本アニメファン達の様子はかなり違うらしい。記事の中で『Otaku Unite!』のエリック・ブレスラー監督がアメリカの日本アニメファンについてインタビューを受けている。監督曰く「日本アニメのファンである、ということは、“日本アニメファン”というライフスタイルを選ぶことにも等しい。」

日本アニメファンには、生活の全てに自分のファン活動を組み入れ、自由時間も全てアニメに捧げるというとてつもない情熱がある。ファン達はアニメを見るだけでは飽き足らず自分たち自身で字幕製作グループを組織し、コスプレをし、45分間途切れることなく自分の愛するアニメについて語ることのできるエネルギーに満ちている。これは趣味というより生き方というしかない。

アメリカ・ジャンプ購買層の統計資料や私がコン主催者から聞いた話によると、アメリカのアニメファンは中流以上の家庭に育った白人が多い、ということだった。大学生が個人でPCを持っていることがそれほど一般的ではないアメリカで、アニメファン大学生の個人PC保有率はほぼ100%らしい。確かに私の知っているアメリカ人アニメファンの学生たちは携帯DVDすら持っていた。