『エヴァンゲリオン』アメリカTV再デビュー。前回の汚名を返上できるか?
ICv2の記事によると『エヴァ』がカトゥーンネットワークの「アダルト・スイム」*1ブロックで10月20日から放送されることが正式に決まった。
実は『エヴァ』はこれが本当のアメリカでのTVデビューという訳ではない。数年前に同局の夕方の時間帯「トゥーンナミ」ブロック*2で行った「巨大ロボット」週間の一環として既にアメリカのTVに登場していたのだ。しかしなんとその視聴率は「トゥーンナミ」始まって以来の最低を記録してしまったのである。
“黙示録的な神話性と知的な社会批判を重層的に提示する『エヴァ』は学校帰りの子供を主なターゲットにする「トゥーンナミ」の視聴者と合わなかった”とICv2は記事の中で分析しており、ターゲット年齢層が高めで夜遅く放送の始まる「アダルト・スイム」ではもっと良い視聴率がでるだろうと予測している。
更にICv2の考えでは、アメリカでの販売元ADVが収益性の高い『エヴァ』を「アダルト・スイム」に差し出したことは「アダルト・スイム」の時間帯が如何に高い視聴率をとっているかの証明であり、その「アダルト・スイム」での『エヴァ』の放送は筋金入りのアニメファン以外への『エヴァ』人気の拡大をもたらす可能性があるとしている。
そして今回の『エヴァ』放送が「深夜の時間帯の放送が実際にそのアニメのファン層を拡大するかどうか」を検証する良いテストになるとして日本アニメ関連の小売業者に売上の動向に注意するよう促している。