日野日出志氏の恐怖マンガ、ハリウッドで映画化。

ハリウッドでリメイクが人気の日本のホラー映画。今度は日本のマンガを原作とするホラー映画の話題。

HollywoodReporter.comの伝えるところによると、ハリウッドの製作会社が日野日出志氏のマンガ原作の映画企画を買い取ったようだ。

(この記事の一番下に日野氏のマンガの絵が出てきます。怖いのが苦手な方は気をつけてくださいね。)

ロンドンで創設され現在ハリウッドに拠点を置くIntermediaがアダム・アレカ(Adam Alleca)脚本によるアクション・スリラー『The Drowning Man(溺れる男)』の製作権を取得した。

この『The Drowning Man』は日野日出志のマンガ『Living Corpse』を原作にしている。原作は、ある男が目覚めた時自分に脈が無いことに気づき、更に自分が政府による身の毛のよだつような実験の対象であることを知る、というもの。Intermediaのスコット・クループ(Scott Kroopf)とスティーブン・シュネイダー(steven Schneider)が映画をプロデュースする。

この企画はIntermediaの社員アリソン・ハスコヴェック(Alison Haskovec)が会社に持ち込んで実現した。アレカは現在、ウェス・クレイヴン*1のプロダクションでスリラー映画『Home』を製作中。

日野氏の原作マンガ『Living Corpse』の日本語の原題を調べたけれどわからなかった。(スイマセン。)『Living Corpse』は、アメリカではDH Publishingの「Hino Horror(日野ホラー)」と題したシリーズの第5巻目にあたる。DH Pubiishingのストーリー解説を見ると、

シンカイユウスケは自分の思い出せない過去にとらわれていた。彼の体は急速に腐っているのだ。日本の海岸に打ち上げられ、医者によって隔離されたシンカイが知りたいのは、何故自分が生き返ったのか、そして何故この緩慢な恐ろしい死をもう一度味あわなければいけないのか、ということ。しかし残された時間は少い。シンカイは自分が誰だったのか、そして何故生きる死体となったのかを必死に追い求めるのだった。

追記:コメント欄で『Living Corpse』は『怪奇!死肉の男』ではないか、という情報をいただきました。

↓原作となった『Living Corpse』英語版。

Living Corpse (Hino Horror, 5)

Living Corpse (Hino Horror, 5)

*1:訳者註:ウェス・クレイヴン:恐怖映画を多く監督する。『エルム街の悪夢3』『壁の中に誰かがいる』『スクリーム3』など。