京都たち吉本店で「へうげもの」展開催!+『へうげもの』副題の謎。

4月29日(水・祝)〜5月12日(火)京都たち吉で「へうげもの展」開催!

いきなりですが、時々マンガ雑誌の柱に掲載されている宣伝文句に妙にウケル時はありませんか?例えば『モーニング』掲載の『僕の小規模な失敗』では毎回読者や『モーニング』作家さんによる感想が掲載されていたりしましたが、単行本にも収録して欲しいぐらい秀逸なものが多々ありました。

最近、ちょっとウケタのがこちら↓。『へうげもの』8巻の宣伝文句です。
「最新刊8、ギンギラ銀(笑)に発売中。」
(『モーニング』第15号掲載・第93席2ページ目。)

いくら表紙が銀色だからって…w

へうげもの(8) (モーニング KC)

へうげもの(8) (モーニング KC)

…「ギンギラ銀(笑)」で思い出したのですが、『へうげもの』には毎回曲名をアレンジした副題が付いているのにお気づきですか?

BSマンガ夜話』でもあれだけ出演者の皆様から愛情を持って語られていた『へうげもの』ですが、何故か話題に出なかった毎回の副題。曲の題名にアレンジを加えたものになっていて、それがみょ〜に内容と合っているという絶妙のセンス。

例えば…

第一席
「君は“物”のために死ねるか」←「君は人のために死ねるか」(杉良太郎
第四席
「茶室のファンタジー」←「宇宙のファンタジー」(Earth, Wind&Fire)
第七席
「京のナイト・フィーバー」←「恋のナイト・フィーバー」(BeeGee's)
第十二席
「武田をぶっとばせ」←「夜をぶっとばせ」(ローリング・ストーンズ
第十六席
「今宵はイート・イット」←「今夜はビート・イット」(マイケル・ジャクソン

…というギリギリぶり。しかも第1回目の副題の元ネタが杉良太郎。単行本の最後に元ネタの曲名が載っているので比べてみるのも一興です。

というわけで、これからは副題にも注目しつつ、GWに関西方面にいる方、行かれる方はリアル『へうげもの』の世界を堪能なさってみてはいかがでしょう?

へうげもの展 at TACHIKICHI】

会期:2009年4月29日(水・祝)〜5月12日(火)
会場:京都四条・たち吉本店 B1F+B2F
   京都市下京区四条富小路角立売東町21
   地下鉄四条駅、阪急河原町駅より徒歩7分
営業時間:10:30〜19:00 会期中無休
出品予定作家:敬称略
 青木良太 大江憲一 大村剛 加藤素規 川端健太郎 桑田卓郎 
 駒井正人 鈴木卓 高橋生華 棚橋祐介 田村一 新里明士 
 二階堂明弘 服部竜也 山田想 横山拓也 李政錫 若杉聖子
 (以上・へうげ十作)
 稲垣大 岩清水久生 大狭健市 鎌田克慈 新宮州三 新田佳子
 松本寛司 村山亜矢子 留守玲 鷲塚貴紀
へうげものカフェ:
 4月29日(水・祝)・5月2日(土)〜5月5日(火)11時〜17時  
 伏見・椿堂がミニカフェを出店 冷抹茶を呈茶
 へうげもの特製干菓子付き・500円(予定)
 へうげ十作の抹茶碗を使用
 京都・オ・グルニエドールの洋菓子オペラを個数限定で提供
 椿堂主人・武村龍男氏による日本茶セミナーを併催
その他:
 山田芳裕単行本の販売 
 『へうげもの』複製原画、グラフィック展示
 ブックストア談京都店にて別種複製原画展開催
お問い合わせ先:
 株式会社たち吉MD戦略部 担当:伊藤 075-595-9680

『劇場版天元突破グレンラガン【螺巌篇】』4月25日公開!火山爆発!超銀河!天元突破に燃え盛る!

ガイナックス様に試写会にご招待いただき、『劇場版天元突破グレンラガン【螺巌篇】』を見てきました!

とにかく熱い!鑑賞中ずっと大グレン団と共に熱く燃え、試写会の会場を出てくる時には、思わず手が握りこぶしに!

『となりの801ちゃん』ご夫婦も試写会でご覧になったようで、その時の様子がこちらでマンガになって出ていますが、さすがチベさん!ものすご〜く的確に鑑賞前・鑑賞後の観客の様子を描写してくださってます!本当にこんな感じ!誇張ナシ!


(C) GAINAX中島かずき/劇場版グレンラガン製作委員会

天元突破グレンラガン』TVアニメシリーズはSF専門ケーブルチャンネル『Sci-Fi Channel』でも放送され、アメリカでも人気の作品です。現在アメリカで日本アニメを扱う唯一の(定期刊行)雑誌の『Otaku USA』では特集号も出してますよ。

4月25日公開です!TVシリーズを見た方も劇場で見る価値あり!!

公式HPはコチラ

「2008年北米マンガ界10大ニュース:2008年アメリカのマンガ界ではこんなことが起こってた!」(6)

4月に入ってもまだまだ続く「2008年北米マンガ界10大ニュース」。さすがにこのままだと5月に突入しても続いてしまいそうなので、若干焦っています。ガンバリマス…orz

第3弾のその6となる今回は「2008年北米マンガ界10大ニュース」第5位の発表です。

以前の記事を読んでいない方は第10位第9位第8位第7位第6位の記事も合わせてお読みください。


「2008年北米マンガ界10大ニュース:2008年アメリカのマンガ界ではこんなことが起こってた!」(6)


第5位


高い年齢層向けマンガ発売点数の増加:マンガvs.インディー・コミックス&グラフィック・ノベル


当ブログの記事「2008年北米マンガ界10大ニュース:第6位」で少し触れたように、北米で『SHONEN JUMP』を発売するVIZ Mediaは、同社の人気作品『ナルト』『Bleach』『ヴァンパイア騎士』よりも高い年齢層の読者を狙った作品の出版を2008年から積極的に打ち出してきた。


Black Lagoon』『ソラニン』『美味しんぼ』『猫目小僧』などが出版され、特に『Black Lagoon』は今までマンガをあまり読まなかった層にもアピールしたとして売上は好調だ。2009年にも『海獣の子供』『大奥』『デトロイト・メタル・シティ』などが予定されている。


しかし2008年になって高い年齢層向けのマンガを積極的に出版する計画を発表、もしくは出版し始めたのはマンガ出版社のVIZ Mediaだけではなかった。数々の「インディー・コミックス」出版社にも同様の動きがあったのである。


「インディー・コミックス」(または「オルタナティブ・コミックス」)とは、ものすごく大雑把に言うと「中小出版社から出版され、大手出版社の分業制作と違ってひとりの作家が作る作家性の強いコミックス」の事を指す。例えば日本語訳が出た作品で言うと、『ボーン』や映画化された『ゴーストワールド』『アメリカン・スプレンダー』などがそれだ。

小野耕世さんによる日本語版『ボーン』。

ボーン (1)

ボーン (1)

↓『ゴーストワールド』日本語版。
GHOST WORLD 日本語版

GHOST WORLD 日本語版

↓『アメリカン・スプレンダー』日本語版。


2008年にはインディー・コミックスを出す出版社が日本のマンガを出版、もしくは出版予定として発表するケースが多く見られた。一見VIZ Mediaの試みと呼応するかのような動きだが、元々の意図は違うと考えられる。


VIZ Mediaの場合は、現在のマンガ読者の年齢層が上がった時にマンガを卒業せず、読み続けてもらうための作品を提供し始めたと見ることもできるが、インディー・コミックスの出版社の場合は「北米のインディー・コミックス読者が、同じテイストを持った日本のマンガも問題なく受け入れることがわかったから」という理由が大きいのではないか。


例えば、Drawn & Quarterlyが出している『東京うばすて山』(2006年)などの一連の辰巳ヨシヒロ作品やVerticalの『ブッダ』『きりひと賛歌』(いずれも2006年)が小ヒットとなって、コミックスの批評家やブロガーから高い評価を受けたり*1アメリカの「手塚治虫漫画賞」である「アイズナー賞」にノミネートされることによって、「日本産のインディー・コミックス」というべき作品群に脚光があたった。これによりインディー・コミックスを扱う出版社があらためて日本産マンガに大きく注目したと想像できる。


↓インディー・コミックス出版社によるマンガ出版の例。

辰巳ヨシヒロ『劇画漂流』を2009年出版)

Red Colored Elegy

Red Colored Elegy

Tokyo Zombie

Tokyo Zombie

  • Picture box社  横山祐一『トラベル』

Travel

Travel

Black Jack, Volume 1

Black Jack, Volume 1

Bat-Manga!: The Secret History of Batman in Japan (Pantheon Graphic Library)

Bat-Manga!: The Secret History of Batman in Japan (Pantheon Graphic Library)

Reptilia

Reptilia

  • Top shelf社

(青林工藝社のマンガ・アンソロジー『AX』を2009年出版予定)

  • Publisher Studio 407

カネコアツシのマンガを2009年出版予定)


特にTop Shelfの『AX』(青林工藝舎)の出版はインディー・コミックスのコンベンション『APES』でサンプルが配られたこともあって大きな注目を集めた。
↓『APES』で配られたサンプルの表紙。

手元にあるサンプルには、近藤聡乃『雨の白ワイシャツ』、桐山裕市『屍錦』、安部慎一『私』、辰巳ヨシヒロ『愛の花嫁』から数ページずつ掲載されている。


VIZ Mediaが出版する高年齢層向け作品と、インディー・コミックス出版社の出す作品では傾向が違うことはタイトルを見てもらうとわかりやすい。ただマンガ出版社とインディー・コミックス出版社の双方から出版されたマンガに共通する特徴があるとすれば、それは一般のマンガ単行本より値段が高めで、本の紙質が良く製本もしっかりできていて、対象年齢層が高かったことだ。


上でVIZ Mediaが高い年齢層向けのマンガ出版に積極的になった理由とインディー・コミックス出版社が日本のマンガ出版に積極的になった“元々の意図は違う”と書いたが、マンガ出版社であるVIZ Mediaがインディー・コミックス出版社のDrawn & QuarterlyやVerticalの成功に影響を受けたことは想像に難くない。


特にVerticalが一連の手塚作品の出版で注目されたことは、VIZ Mediaの高年齢層向け作品出版の大きな弾みになったかもしれず、マンガ出版社VIZの動きとインディー・コミックス出版社の動きがまったく関係がないというわけでは勿論ないだろう。


更にVIZ Mediaの取り組みには、インディー・コミックス出版社から出たマンガの成功を受けて、「マンガ」というメディアに対するイメージを変えようとする戦略もうかがえる。


今までのこのブログで繰り返し報告してきたが、北米で人気のあるマンガは『ナルト』を筆頭にアニメ化された作品である。そのため80年代、90年代に日本産アニメやマンガに持たれていた「セックス&バイオレンス」というイメージ以上に現在では日本産アニメ・マンガは「子供向け&バイオレンス」という印象が強い。


真面目な読み物を求めている大人の読者が「マンガ」に偏見を持つ傾向も指摘されている。そのためVerticalでは『ブッダ』『どろろ』『きりひと賛歌』などの手塚作品を「マンガ」として宣伝せず、「グラフィック・ノベル」としてプロモーションを行った。このVerticalの戦略はかなりの成功を収め、業界内部からも賞賛を浴びた。


(「グラフィック・ノベル」という言葉は文脈によって「内容が大人向き」というニュアンスを含む。この言葉について、詳しくは当ブログ記事のコチラを参照。)


VIZ Mediaの取り組みは“子供向けのマンガ”だけではなく、“大人向けのグラフィック・ノベル”も出版して新規読者を開拓しようとする販売戦略の一部かもしれない。更に、これ以外にもVIZ Mediaが高年齢層向けマンガを出版する理由は考えられる。


昨年以来の『Watchmen』の成功もあって、グラフィック・ノベルの売上がこの不況時でも好調だ。書店が限られた棚スペースのことを考えて8ドル弱の『ナルト』を置くよりも、20ドル弱の『Watchmen』を置くほうがスペースあたりの利益が上がると考えてもおかしくはない。特に人気マンガ作品の巻数の多さが、書店を悩ましているとも言われている今、書店のバイヤーに買ってもらわないと書店に本が置けないため、出版社も出版する本に書店の意向を反映することも十分に有り得る。



以前から「北米のコミックス読者はマンガを読まない。北米のマンガ読者はコミックスを読まない」と信じられてきた。そもそも北米では「メインストリーム」と呼ばれる「大手出版社から出ているスーパーヒーロー・コミックス」の読者と「インディー・コミックス」の読者は重ならないと言われている。


しかしそのふたつ以上に他のコミックスの読者層と重ならないと思われてきたのが「マンガの読者層」だった。残念ながら手元に統計的データがないので上で述べたようなことがどの程度真実なのかはわからない。ただファンの間でも業界内でもこれがある程度事実を反映していると考えられてきた。しかしもちろん例外はある。


男性の「マンガ」読者で「スーパーヒーロー・コミックス」や「インディー・コミックス」も読む人も少数だが無視できないほどには存在し、一部の「少女マンガ」読者は「インディー・コミックス」を読むことが知られていた。特に米インディー・コミックス出版社Oni Pressの作品などが人気があると言う。

↓Oni Press社から出ているコミックス。

↓北米唯一の少女マンガ雑誌『Shojo Beat』の表紙も描いたBrian O'Malleyによる『Scott Pilgrim』。ハリウッドで映画化も予定されている。

Scott Pilgrim Vol. 5: Scott Pilgrim vs. the Universe

Scott Pilgrim Vol. 5: Scott Pilgrim vs. the Universe

↓北米産マンガが数多く誕生し始めた初期の頃のマンガ作品として語られることも多い『Blue Monday』。
Blue Monday Vol. 1: The Kids Are Alright

Blue Monday Vol. 1: The Kids Are Alright

とは言え、上で述べたのはあくまで例外と考えられている。ゆえに、昨年来からのインディー・コミックス出版社の積極的なマンガ出版、あるいはVIZ Mediaによる高い年齢層を狙ったマンガ出版は、ある意味「インディー・コミックス」「マンガ」などのカテゴリーを超えた取り組みとして注目されたという意見も聞く。


いずれにせよ当ブログの記事「2008年北米マンガ界10大ニュース:第6位」で取り上げたように「北米で売れたマンガの10冊に1冊が『ナルト』」という状況はマンガの市場としては良い状態とは言えない。市場に出るマンガの多様性とその多様性を楽しむ読者の存在が、北米でもマンガ市場が存続していく鍵となるだろう。

*1:最近出版された辰巳ヨシヒロ『劇画漂流』は『New York Times』のアートのコーナーで取り上げられ、絶賛された。

ドイツ人男性マンガ家でビジュアル系アーティストによるBLマンガ単行本発売+サイン会情報。


アメリカのマンガ出版社Tokyopopによるアメリカ産マンガを次々と発売予定のソフトバンク・クリエイティブのTokyopopレーベル。

昨日の記事でも、『モーニング・ツー』で『ピポチュー』連載中のフェリーぺ・スミスアメリカでのデビュー作品『MBQ』4月23日(木)にそのレーベルから発売されることはお知らせしましたが、今日は『MBQ』と同時発売される作品、『イン・ジ・エンド -最果ての二人-』の情報です。

ソフトバンクのプレスリリースによると、

カリスマ的人気を誇る美貌のビジュアル系マンガ家・ネイラ&ヒースの衝撃的コラボ・デビュー作、待望の日本語版。

というぐらいで、この作品はドイツ人男性二人組「ピンクサイコ」によるBL作品で、しかもその二人、ネイラとヒースはビジュアル系ミュージシャンという異色ぶり!


今回『イン・ジ・エンド』発売に合わせて「ピンクサイコ」のネイラが来日、サイン会を開きます。
↓サイン会用ポスターです。

「お前なしでは生きられない――」

その瞳に暗い美しさをはらむ少年、華依斗(カイト)。彼は自分の行き方をまったく認めようとしない父親とうまくいかず、その心は暗く深い影に閉ざされていた。誰にも理解してもらえず、愛されていると感じることもできず、自分の人生の意味を捜し求める華依斗。言い寄る男たちの甘い言葉も、華依斗にとっては何の意味もなさない。そんなある日、華依斗は蓮(レン)という教師に出会い、彼から熱烈な愛を打ち明けられるのだが…。


ソフトバンク・クリエイティブ プレスリリースより)

イン・ジ・エンド ~最果ての二人~ (Global Manga Series 12)

イン・ジ・エンド ~最果ての二人~ (Global Manga Series 12)

こちらはサイン会詳細

『イン・ジ・エンド −最果ての二人ー』発売記念
ネイラ来日サイン会 in 山下書店 原宿店

日時:5月6日(祝)14:00〜
場所:山下書店 原宿店(ラフォーレ原宿B1)
参加方法:コミック『イン・ジ・エンド −最果ての二人ー』をお買い上げの方
先着100名様に整理券を配布(問合せ:山下書店03−3475−0447)


ソフトバンク・クリエイティブ プレスリリースより)

実際に見たことある方に聞くと、ネイラさんは本当に噂通りの美貌とか。確認したい方は是非サイン会へ!!

『モーニング・ツー』連載中フェリーぺ・スミス『ピポチュー』単行本+作者の過去作品『MBQ』単行本発売!更にNHK『マンガノゲンバ』出演!!

モーニング・ツーに連載され色々と物議をかもしているマンガ『ピポチュー』1巻単行本がとうとう4月23日(木)に発売!

残念ながらAmazonさんにはまだ書影が出ていない!

PEEPO CHOO ピポチュー 1 (モーニング KC)

PEEPO CHOO ピポチュー 1 (モーニング KC)

そこで、このブログで単行本表紙を大公開!
これが『ピポチュー』1巻の表紙です!
これを目当てに23日(木)は本屋さんへGO!

この表紙、編集部内でも好評のようで嬉しいです。ただ全然内容を反映していないような、反映してるような。

しかもこの中指はどーなんですか?!大丈夫なんですか?
って気もしないでもないんですが、ソレはソレ。編集部からオッケーが出たし、ここは日本なので大丈夫。(たぶん)


既にもうあの『TV Bros.』さまのコミック「New Release」コーナーで取り上げていただきました。


かの西原理恵子大先生東村アキコ大先生というわたしが超尊敬するお二人の本と並んで紹介が掲載!新刊紹介をしてくださった西原ダイゴさま、ありがとうございます!

国民が一人残らずアニメを見てマンガを読んでいる夢の国・ニッポンに憧れるシカゴのOTAKU少年が見たリアルな日本とは?文化のギャップが生む笑いと共に、暴力、セックス、そして自分の本当の居場所等々、盛り沢山のドラマがカオスとなって押し寄せ、読み応えはかなりアリです。作家はオハイオ生まれのアーティスト。


TV Bros.』4月18日ー5月1日号。93ページ。


ところで、作者フェリーぺ・スミスのアメリカでの初単行本『MBQ』ソフトバンク・クリエイティブから4月23日(木)に発売!
↓表紙は日本語版描き下ろし!

MBQ -テイルズ・オブ・LA- 1 (Global Manga Series 11)

MBQ -テイルズ・オブ・LA- 1 (Global Manga Series 11)

ちなみに「MBQ」とは「Mac Burger Queen(マック・バーガー・クィーン)」という、作品に出てくるハンバーガーチェーン店の名前の略。


単行本の最後には、本人手書きの日本語のあとがきが付いてます。そのあとがきに、

「ここに出てくるクレージーに見えるシーンのほとんどが自分の経験を元に描かれています」

…という恐ろしい真実が。コレ、ホントに経験してんの?マジですか?!ロスアンジェルスという街に関する誤解を生みそうです…


『MBQ』は実質フェリーぺ・スミスのデビュー作。アメリカの読者向けに当初描かれた『MBQ』と、日本の読者に向けて日本のマンガ編集者さん方とガチンコで作り上げた『ピポチュー』と、読み比べていただくのも一興かと思います。


さて、日本での初単行本発売を控えた19日深夜、『ピポチュー』『MBQ』作者のフェリーぺ・スミスがNHKの『マンガノゲンバ』の「作者ノゲンバ」に登場します!!

放送予定はこちら!

BS−2 4月20日(月)0:20〜0:59
BS−hi 4月25日(土)0:50〜1:29

デビュー当初「アメリカ人て書いてあるけど、このマンガの作者、本当は日本人じゃないの?」というご意見を頂戴したフェリーぺですが、この番組は「フェリーぺ・スミス」が日本人のペンネームじゃなくて、本当にドレッドヘアのアメリカ人(ホームレスに間違われた過去アリ)であることを確認する絶好のチャンスです!


マンガを描きたいがためだけに日本にやってきたものの、当初所持金の全額が3万円(300ドル)弱。編集者さんに借金しつつ、競争激しい日本のマンガ界で打ち切りの恐怖にさらされながら死に物狂いでこの1年、頑張ってきました!(担当編集者さんには現在借金返済済み。)

この番組ではそんなフェリーぺ自身が自分の過去について色々語る…はず…と言うか、わたし自身撮影に立ち会ったのですが、撮影では色々な場所で色々なことを質問されていたので、どの部分を使われるかはまったく未知の世界。できればマトモに見えるよう映ってますように!

↓本人の自画像。
マンガノゲンバ』をご覧になった後、本人と似てるか確認してみてください。


最後に、このブログの管理人はフェリーぺ・スミス他海外マンガ家さんの出版エージェントをやっています。海外マンガ等に興味のある方はご連絡ください。

「2008年北米マンガ界10大ニュース:2008年アメリカのマンガ界ではこんなことが起こってた!」(5)

当ブログ『英語で!アニメ・マンガ』の「2008年北米マンガ界を振り返る」特集。もう4月だって言うのにまだこの話題。申し訳ない限りです。ただ「2008年北米マンガ界10大ニュース」の記事は楽しみにしてくださっている方もいるようなので、最後まで書きたいと思います。もう少しお付き合いください。

公私ともに色々あって睡眠時間が大変なことになっている毎日ですが、“公”で忙しい件の一部は近々にこのブログでもお知らせしたいと思います。


それでは第3弾のその5、となる今回は「2008年北米マンガ界10大ニュース」第6位の発表です。

以前の記事を読んでいない方は第10位第9位第8位第7位の記事も合わせてお読みください。


それでは第6位です。

「2008年北米マンガ界10大ニュース:2008年アメリカのマンガ界ではこんなことが起こってた!」(5)


第6位

アメリカでの『ナルト』人気に陰りなし:VIZの業界内売上占有率の拡大


アメリカのサンフランシスコにあるVIZ Mediaは、日本の集英社(『少年ジャンプ』他)と小学館(『少年サンデー』他)が50%ずつ出資している同二社の子会社だ。


このVIZ Mediaの成り立ちについては、VIZ Mediaの前身であるVIZ Communicationsを立ち上げ、現在日本映画の北米配給を行っているVIZ Pictrues社長を勤める堀淵清治氏による『萌えるアメリカ 米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか』に詳しいのでそちらを読んでいただくとして、VIZ Mediaは親会社からほぼ独占的に供給される有力コンテンツのおかげで、現在北米のマンガ市場で年々その存在感を増している。


萌えるアメリカ 米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか

萌えるアメリカ 米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか

興味のある人には、業界内部からの視点で語られる北米マンガ市場の様子だけでも読む価値があるが、アメリカの本流通システムについて大まかな理解が得られる点でもお得な一冊。


「VIZ Mediaが出版する『少年ジャンプ』タイトルが北米で売れている」「北米でViz Mediaの市場占有率が拡大している」という状況は、実際には2008年に特有とは言えず、北米のマンガ業界、マンガ読者の間では目新しいニュースではない。


しかしVIZ Mediaの売上占有率の拡大は、北米マンガ業界にとって常に見過ごすことのできない出来事であり、2008年には北米のマンガ業界でVIZ Mediaの存在感が更に増したのも事実。加えて、今回の「2008年北米マンガ界10大ニュース」の一連の記事は、これを全部読むと現在の北米マンガの全体像がわかるような記事にしたかったという筆者の意図もあるので、敢えてこのニュースを第6位に取り上げた。


前置きが長くなったが、VIZの現在の好調を牽引しているのは圧倒的に『ナルト』だろう。2003年8月に第1巻が発売され、2005年9月、第7巻の発売後に大手ケーブルTVカトゥーン・ネットワークでの放送が始まると、それを契機にグングン売上を伸ばし、以来断トツの売上を誇っている。


コミックスの総合情報サイト『Comic Book Resources』『Tilting at Windmills』の記事に掲載された「グラフィック・ノベル」売上に関するBookscanデータの分析(売上トップ750位)から、その『ナルト』人気のすごさを見てみよう。ただしこの脚注→*1で述べるが、このデータの数字は「グラフィック・ノベル」*2(簡単に言うとコミックス/マンガの単行本)の売上のほぼ65%を示すものと推定されている。そのことを心に留めて数字を見ていただきたい。


『ナルト』は“2008年最も売れたグラフィック・ノベル”という栄誉こそ、『Watchmen』(現在日本でも映画が公開中)に譲ったものの*3、28巻が第2位(ほぼ10万4千部)にランクインしたのを初めとして、売上ランクリストの上位に名を連ねた。



売上部数ベスト10のうち6つを『ナルト』が占め(26、27、28、29、30、31巻)*4、2008年までに発売された『ナルト』全33巻のうち最も売れなかった『ナルト』14巻でさえ、164位につけた。


2008年に売れた『ナルト』の部数を合計するとほぼ97万1千部なり、これはグラフィック・ノベル総売上部数約1千550万部のうち約6%、トップ750位までの総売上部数約833万部の12%弱に相当する。


マンガ(日本のマンガスタイルで描かれた非日本産マンガも含む)に限定すると、マンガ売上総部数1千17万部に対して『ナルト』の割合は9.5%(トップ750位内のマンガに限定すると17%)となり、ここで取り上げられたデータが全体の65%を示したものだとしてもかなりの確度で、2008年に北米で売れたマンガのほぼ10冊に1冊は『ナルト』だったと言うことができるだろう。


グラフィック・ノベル売上部数上位30位のマンガのリストが以下の表。昨年より売上が下がったとは言え、まだグラフィック・ノベル市場の売上の大部分をマンガが担っていることに変化はない。今回このリストで注目して欲しいのは出版社だ。


(「マンガ」の項目の数字はマンガ売上内順位で、「全体」の数字は「グラフィック・ノベル」全体の中の順位。)

マンガ 全体 タイトル 出版社
1 2 NARUTO 28巻 VIZ
2 3 NARUTO 29巻 VIZ
3 4 NARUTO 30巻 VIZ
4 6 NARUTO 27巻 VIZ
5 7 NARUTO 31巻 VIZ
6 9 NARUTO 26巻 VIZ
7 10 DEATH NOTE 1巻 VIZ
8 12 フルーツバスケット 19巻 Tokyopop
9 14 フルーツバスケット 20巻 Tokyopop
10 15 Worriors Refugee Tokyopop
11 17 Pokemon 1巻 VIZ
12 18 DEATH NOTE 2巻 VIZ
13 20 Best of Pokemon 1巻 VIZ
14 21 Let's find Pokemon ADV 1巻 VIZ
15 22 ヴァンパイア騎士 4巻 VIZ
16 23 NARUTO 1巻 VIZ
17 24 NARUTO 32巻 VIZ
18 26 Bleach 22巻 VIZ
19 27 NARUTO 25巻 VIZ
20 28 DEATH NOTE 13巻 VIZ
21 29 ヴァンパイア騎士 1巻 VIZ
22 30 Death Note Another Note VIZ


日本産マンガ『フルーツバスケット』と、北米のヤングアダルト小説のマンガ化作品『Worriors』を除くとすべてがVIZ Mediaによるマンガである。


更にBookscanデータのグラフィック・ノベル売上部数上位750位リストによると、

  • 上位マンガ514タイトル中、300がVIZ Mediaの作品。
  • マンガ全体の売上部数のうち約66%(ほぼ370万部)がVIZ Mediaの作品。
  • グラフィック・ノベル全体で見ると売上部数の約45%がVIZ Mediaの作品。
  • VIZの人気トップ5作品『ナルト』『Death Note』『ポケモン』『ヴァンパイア騎士』『Bleach』の売上部数だけでトップ100の全マンガ売上部数の71%を占める。


ちなみに売上部数で業界第2位は上のリストにも出てきたTokyopop。人気作品を挙げると上記リスト以外では『キングダム・ハーツ』『かりん』など。グラフィック・ノベル売上部数上位750位以内のTokyopopのマンガ売上部数を合計すると120万部となり、全体の約21.3%に相当する。これはVIZの3分の1ほど。


Tokyopopから出版されている『かりん』英語版。英語題名は『Chibi Vampire』。

Chibi Vampire Volume 10 (Chibi Vampire (Graphic Novels))

Chibi Vampire Volume 10 (Chibi Vampire (Graphic Novels))


業界3位はDel Rey。人気作品は『ネギま!』。全作品売上合計で45万5千部売り上げ、全体のおよそ8%を占める。4位はDark Horseで、昨年の売上上位作品は『BLOOD+』に『ヘルシング』。合計7万3千部となり全体の1%強。


以上、上位4社の占める割合は全体で96%となった。


↓Del Reyの人気作品『ネギま!』昨年はトップ750リストで95位。

Negima! 17: Magister Negi Magi

Negima! 17: Magister Negi Magi

↓Dark Horseの人気作品『BLOOD+』。作品自体がDark Horseから出たことが意外だったが、その健闘も意外だった。
Blood+ Volume 1

Blood+ Volume 1


以上のように2008年はVIZが全売上の半分以上を占め、全マンガ売上中10冊に1冊は『ナルト』という状態だった。そして2009年もこの傾向が続くことが予想されている。


VIZの業界内売上率増加の背景には衰えない『ナルト』人気以外にも、業界第2位であるTokyopopの売上減少が大きく影響している。Tokyopopは昨年出版予定だった作品を次々とキャンセルし、今年も過去2年間に比べると出版点数をかなり減らす見通し。しかもキラータイトルである『フルーツバスケット』が今年最終巻を出版することによって来年以降の売上が見込めず暗い話題も多いが、実際『Worriors』などのアメリカ産ヤングアダルト小説のオリジナルマンガ化作品は好調で、『ハイスクール・ミュージカル』など、写真をマンガのようにコマ割した「シネ・マンガ」の売れ行きは悪くないようだ。


業界3位のDel Reyはもともと「厳選した少数の作品を出版する」として知られた会社。そのため出版点数が今後激増することは考えにくく、今年は『もやしもん』にヒットの期待がかけられるが、大ヒット作品になるかと言えば難しい。業界4位のDark Horseはもともと男性のマニア層を狙った作品を多く出している出版社であり、固定ファンがついていて売上は安定している。しかし大ヒットが狙える作品を多く擁しているとは言えない。


以上のように業界の占有率が今年は変化する推測は立てにくいが、もし変化するとしたら、その芽は業界第1位のVIZ Mediaの新しい戦略によって植えられているかもしれない。


VIZは以前から、『ナルト』『ワンピース』などとは別に、「Signature Line」として若干年上の層を狙い『Death Note』などを出版していた。特に昨年から積極的にそのレーベル向けの作品のライセンス取得を発表。松本大洋『Go Go モンスター』、浅井いにお『ソラニン』、楳図かずお猫目小僧』、浦沢直樹『20世紀少年』『プルート』、雁屋哲原作・花咲アキラ作画『美味しんぼ』などが既に発売、もしくは発売予定となっている。


北米マンガ界の『ナルト』の一人勝ちの状況はVIZにとっても業界にとっても良いことではない。小学生から高校生がメインで、大学に入るとマンガを卒業すると言われている北米のマンガ読者に、高校を卒業してもマンガを読み続けてもらうことは、これからの北米のマンガ業界の発展にとって大事なことだ。


マンガ読者の年齢層が広がり、ヒットする作品の幅が広がれば、アニメ化された作品に人気が集中する状況は変化する。その時はVIZの市場占有率は低下するかもしれないが、マンガ業界全体にとっては歓迎すべき状況となるだろう。


↓楳図先生の英語版『猫目小僧』。VIZの「Signature Line」には頑張って欲しいのだが、何故この作品が選ばれたのかはよくわからない…いえ、もちろんわたしは楳図先生の大大ファンですけれど。

Cat Eyed Boy, Vol. 1

Cat Eyed Boy, Vol. 1

↓ついに来た!『美味しんぼ』英語版!その名もそのまま『OISHINBO』。ヒットなるか?!

OISHINBO: JAPANESE CUISINE: A la Carte

OISHINBO: JAPANESE CUISINE: A la Carte

↓今年のアイズナー賞にノミネートされている『ソラニン』英語版。

solanin

solanin

その他参考記事:ULTIMO SPALPEENさんの『BookScan調査による2008年度北米マンガ市場売上げデータ詳細PART1――北米で売れたマンガの10〜11冊のうち1冊が「NARUTO」』

*1:Bookscanのデータは、北米全土の7500を超える書店がNielsenの子会社であるBookscanに提供した売上データを元に作成されている。ここで言う書店には、個人書店、大型書店、大学の書店、大手オンライン書店、スーパーマーケットなどが含まれるが、コミックス専門店、図書館、一部大手スーパーマーケットの売上は含まれない。Publishers Weekly(北米最大手業界紙)によると、Bookscanの数字は全体の65%だと推定されている。

*2:「グラフィック・ノベル」はこの場合「コミックス/マンガの単行本」という理解でいいが、使われる文脈によって若干意味が変わるので注意。詳しい説明は当ブログのコチラの記事参照。

*3:2008年度の『Watchmen』の売り上げはBookscanのデータ上308,396部。上記の脚注で述べたようにこのデータが全体の65%を示しているとすると、だいたい50万部の売上と推定される。ただし、1冊当たりの値段が『ナルト』とは違って高いので値引きなどを考慮しないと売上高1千万ドルになると言う。

*4:その他ベスト10にランクインしたのは『Watchmen』『Batman: The Killing Joke』『The Complete Persepolis』『Death Note

「モーニング国際新人漫画賞」第3回大賞受賞作+第2回大賞受賞者・受賞後初作品ダブル掲載!!


本日(3月21日)発売の『モーニング・ツー』は、キラキラしいあのお兄さま方が表紙。もうお読みになりましたか?

「モテカワ仏」のロゴがステキですね!


「No Concept No Target No rule!!」を信条とし、毎号意表を突いたマンガを発表し続ける『モーニング・ツー』ですが、今月号の読みどころは『モーニング国際新人漫画賞』受賞者ふたりによる2作品!

こころから「面白い!」と思えるもんなら、何でも載っけていこうじゃないの!
って心意気でやってる「ツー」ですが、ただそんだけじゃ満足しません。
もっともっと楽しみたい!そのために必要なものは…
夢と野望と志だ――っっっ!


欧米、東南アジアからモンゴル、イスラエルブルガリアまで全世界40ヶ国以上の国と地域からの応募作が集まった空前絶後の新人賞「モーニング国際新人漫画賞MIMC」から一挙2本掲載!


(『モーニング』4月2日号より)

いや、ホントマジメな話、自分が関わってるから言うのではなくて、空前絶後の賞だと思います!こういう色々大変な賞を続けるのは、編集者さんたちの「夢と野望と志」なくして、ありえません!


それでは今月号に掲載された『国際新人漫画賞』受賞者作品2本のご紹介です。


1本目は、第2回で大賞を受賞した余孟霖、改め「YOVOVA(ヨヴォヴァ)」君の『Canned Town ―缶詰の街―』

台湾出身台湾在住のYOVOVA君による第2回応募作『Fairy Tale』は、その叙情的な作風とダントツの画力で満場一致で大賞受賞。(その受賞作は『モーニング・ツー』2008年5月号に掲載されました。)そして今月号掲載の『Canned Town ―缶詰の街―』は、受賞後初作品となります。

第2回大賞受賞から海をはさんで打ち合わせを重ねること延々8ヶ月。原稿完成後も3回の全面描き直し(!)を経て、受賞後初読み切り掲載にこぎつけました!


(『モーニング』4月2日号より)

YOVOVA君と編集者さんの才能と情熱で出来上がった『Canned Town ―缶詰の街―』、本当にメチャクチャいいですよ!!担当編集者さんすら「ウルっときましたよ〜」と仰るとおり、涙腺の弱い方は要注意デス。
今回もその叙情性は遺憾なく発揮され…

(YOVOVA/講談社


…えーっと、↑この絵だとよくわかんないですが、叙情的なんですよ。子供はかわいく描けてるし、新人とは思えない、完成度の高い良作です。必読。




『国際新人漫画賞』受賞者作品掲載の2本目、第3回大賞受賞作品『Poor Knight』。こちらも台湾出身の黄俊璋君による作品です。上の『Canned Town』とは一変して、こちらは超おバカギャグマンガ

コンビニでバイトする主人公が、古いレジから呼び出したのは“貧乏神”。貧相な神さまが主人公と合体してさらにありがたくないヒーローに大変身!


(『モーニング』4月2日号より)

↓見よ!ヒーローのこの脱力ぶり!

(黄俊璋/講談社)

貧乏神、主人公、ヒーローなど登場するキャラクター造形が秀逸!その脱力系貧相さはただ事ではないレベル。この作品には、笑わせていただきました!こちらも必読。


「モーニング国際新人漫画賞」」は現在第4回の応募作を募集中!『モーニング・ツー』の壮大・深遠な挑戦はまだまだ続きます…!