NY在住日本人マンガ家ミサコ・ロックスが、NHKテレビ登場です。


お久しぶりです。貧乏暇なしを地で行く忙しさのため、すっかりブログの更新が途絶えておりますが、今日は仕事関連でひとつでお知らせしたいことがあったので、久々の更新です。


わたしのメインのお仕事は現在「海外のマンガ家さんのエージェント」です。つまり、海外のマンガ家さんの日本でのデビューをお手伝いしているわけでして、例えば『モーニング・ツー』で『ピポチュー』連載中のアメリカ人マンガ家フェリーぺ・スミス君も、わたしのクライアントさんのひとりです。


『モーニング』連載『へうげもの』のイベントに出演したフェリーぺの写真はコチラで。(ちょっとスクロールダウンしてください。)レゲェの歌手ですか?みたいなお人がフェリーぺ。


「海外のマンガ家さんのエージェント」と言っても、お仕事を一緒にさせていただいているマンガ家さんは海外の方ばかりではありません。日本人の方もいるのです。

今回はわたしのクライアントさんの中のひとりで、ニューヨーク在住の日本人マンガ家、ミサコ・ロックスさんをご紹介します。お知らせが遅くなってしまったのですが、なんとミサコさんはNHKの「ニューヨーク・ウェーブ」という番組に出演されました!

コチラがNHKHP内の番組内容紹介です。

本放送はもう終了していて、再放送が明日!(お知らせが遅くなってすいません!!)

BS1 8月18日(火)午前9:35〜9:55

ちょっと見づらい時間帯ですが、ポチッと録画予約をしていただくのはいかがでしょう?

NHK番組紹介

ニューヨークウエーブ「巻き起こせ!少女マンガ旋風」

NYで日本人少女漫画家ミサコが評判。既に大手から3冊のコミックを出版。現地の高校生活を取材した英語の少女漫画が人気の秘密。ミサコのパワフルな漫画道に密着する。

ニューヨークで日本人の少女漫画家が注目されている。ミサコ・ロックスこと、高島美沙子。大手出版社から3冊のコミックを発売している。人気の秘密は、日本の翻訳ものでなく、英語の少女漫画を描いたから。登場人物もほとんどアメリカ人。現地の高校生活を取材し、リアリティーを追求した。日本でプロとして活動した経験はない。見よう見まね、持ち前のパワーでチャンスをつかんだ、ミサコのマンガライフに密着する。


ミサコさんは上の番組紹介通り、めちゃくちゃパワフルで元気な女性で、日本より海外で先にデビューを果たしました!


↓ミサコさんによるマンガの一部です。

Detective Jermain 1

Detective Jermain 1

刑事だった亡き父親の影響で刑事になることを夢見る、元気なアメリカの女子高生ジャーメインが、幼なじみのふたりの男の子との三角関係に悩みながら、学校で起こった事件を解決していくお話。

Rock and Roll Love

Rock and Roll Love

日本人高校生のミサコがアメリカに留学して経験した運命の恋のお話。ミサコさんの自伝的要素の強い内容です。


ミサコ・ロックスさんは、まだ日本でデビューしていません。ミサコさんのマンガにご興味がある日本の出版関係者の方は当ブログ管理人であり、ミサコさんのエージェントである椎名(ceena)までご連絡ください。(プロフィール欄のメールアドレス宛にお願いします。)


ミサコ・ロックスの公式HP(現在英語のみです。)

米アイオワのマンガ・コレクターが司法取引に応じて、未成年を描くわいせつ物所持で有罪を認める。

昨年の10月に当ブログでお伝えした「マンガのコレクター、米アイオワ州で逮捕される。」の続報をお知らせしようと思う。

ただ、現在仕事が忙しく詳細を書く時間が無いので、事件の経緯の概要を書き、最後に文中でリンクできなかった参考記事のリンクをまとめるので、興味のある方はリンク先の記事もご覧いただきたい。



今月の20日、未成年の性的行為を含むマンガを日本から輸入し所持していたことで逮捕されていたアイオワ州在住のクリストファー・ハンドリーが司法取引に応じて、起訴されていた罪状二つに関して有罪を認めたことをアメリカ司法省が発表した。

その司法省の発表を訳すと、

アイオワ州グレンウッド在住のクリストファー・ハンドリー(39)はアイオワ州のデモインにおいて本日、未成年の性的虐待を視覚的に描いたわいせつ物を所有し、そのようなわいせつ物を郵送したことに関して有罪を認めた。


法廷記録によると、2006年5月アメリカ移民税関執行局が、日本からのハンドリー宛の郵便物を押収した。郵便物の中には未成年の性的虐待の視覚的表現を含む本、特に未成年の少女が成人男性や動物に性的に虐待されている様子を描いた日本のマンガが含まれていた。


適切な捜索令状に従い、連邦郵便検査局はハンドリーのグレンウッドの住居を捜索し、未成年の性的虐待を描いたわいせつ物を更に没収した。ハンドリーは2007年5月にアイオワ州の大陪審において起訴された。


本日、司法取引によってハンドリーは、マンガ、アニメ、彫刻、絵画などのいかなる種類の視覚的表現物において、性的に露骨な行為を行う未成年を描くわいせつ物の所有を禁じるアメリカ法18条1466A(b)(1)違反により、有罪を認めた。


ハンドリーはそのようなわいせつ物を郵便で送ることを禁じた罪についても有罪を認め、所有するわいせつ物すべての没収にも同意した。


現在、北米のマンガファンや業界関係者のブログはこの話題一色である。なぜなら「性的に露骨な行為を行う未成年が描かれた」日本のマンガを所有するだけで、ハンドリーは最悪「15年の実刑、25万ドル(現在のレートで約2500万円)*1の罰金、3年間の司法当局による監視付き釈放」*2の可能性に直面することになったからだ。


そもそもアメリカでは2002年に最高裁が「現実の子供を使うことなく作られた画像に対する児童ポルノ禁止を拡大する州法は表現の自由に基づいて違憲」との判決を下していた。しかしその後、アメリ連邦議会は未成年を性的に描くわいせつ物を更に具体的に定義し禁止した通称PROTECT法の法案を可決した。


今回ハンドリーの弁護を助けたコミックス業界の法的支援基金Comics Legal Defense Fund(CLDF)は、このPROTECT法の違憲性を訴えて無罪を勝ち取る方針でいたようだが、ハンドリー自身が雇用した地元アイオワ州の弁護士はハンドリーに対して司法取引を受けることを勧めたようである。


コミックス全般のニュースサイトNewsramaのジェフ・トレクスラーの分析によると、このPROTECT法を違憲と立証するのはかなり困難なようだ。トレクスラーはその違憲性立証の困難さとアイオワという保守的な土地柄から選出される陪審員のことを考えて、司法取引を選ぶように勧めた弁護士の選択にも理解を示している。


多くのマンガ関連のブロガーが今回の逮捕のインパクトの大きさについて様々な角度から語っているが、未成年を描くわいせつ物とは言え、問題のわいせつ物を人に見せるわけでなく、売ったわけでもなく、純粋に個人で楽しむために所有していただけで逮捕されたという事実の衝撃を語るコメントが多い。ただ表現の自由を支持しながらも、未成年の性的虐待を描いたわいせつ物所持には同情できない、という意見も少なからず見られる。


ハンドリーの弁護士によると、ハンドリー自身はマンガのコレクターであり、日本のマンガを多く所有していたが、特に未成年を扱ったポルノの愛好者ではなく、問題となった本は1200冊所有していたうちの数冊だったらしい。つまりハンドリーは“ロリコン”好きでも小児性愛者でもない。このため多くの北米のマンガファンが本事件を人事ではないと感じているようだ。


現在のところ、問題となっている日本のマンガの作品名は明らかになっていない。以前はBL作品だと言われていたが、実際にはそうでらしい。


オーストラリアでは昨年の12月にシンプソンのキャラクターを使ったわいせつ画像を自分のコンピュターに所持していた男性が逮捕され、3000ドルの罰金と2年間の監視付き保釈で有罪となったことがあった。その際にも架空のキャラクターのわいせつ画像所有で有罪になったことで話題となったが、今回ハンドリーはCLDF曰く、「今後の判決によっては現在の生活のすべてを失う可能性がある」ほどの刑罰に直面している。


昨日、北米のBL出版社Yaoi PressによるオリジナルBL本が印刷所から印刷拒否されたことをYaoi Pressの代表がインタビューで明らかにし、今回のハンドリーの件が影響したのではないかと語っている*3


他の関連記事リンク(時間のある時に更に追加する予定):

Comipress "Down the Slippery Slope - The Crime of Viewing Manga" (May 12, 2009)

Japanator "Chris Handley pleads guilty to charges of possession of drawings of 'children being sexually abused'" (May 21, 2009)

ICv2 "Handley Posts Removed from Blog" (May 27, 2009)

Wired "U.S. Manga Obscenity Conviction Roils Comics World" (May 28, 2009)

*1:記事によっては罰金が50万ドルとなっているものもある。

*2:ハンドリーは司法取引に応じたことで、起訴されていた5つの罪状のうち3つの起訴が取り下げられたという。取り下げられた3つの罪状は、わたしが調べた範囲では不明。今後わかり次第追記する。

*3:今回の件とは関係ないと思われるが、ドイツでは数日前にやまねあやの作『ファインダー』シリーズがドイツ政府によって「有害図書」認定され、出版や公の場所での提示が禁止された。

あの『最聖☆戦隊ホーリーメン』にまつわる超驚愕の未確認情報…?


モーニング・ツー超絶無謀企画である、
「1年間無料ウエブ公開」!
しかも「最初の5月、6月、7月発売号は、発売と同時に公開」!!

が、発表とともに話題騒然



いや、マジでその反響の凄さたるや、大変なことになっているらしいです。

モーニング・ツー 2009年 7/2号 [雑誌]

モーニング・ツー 2009年 7/2号 [雑誌]


そんな無謀企画を成功させた『モーニング・ツー』の広告ページには、

何考えてんだ!?と言われたい。
モーニング・ツー絶賛発売中!



『モーニング』本誌最新号(26号)広告ページ。(125ページ)


「何考えてんだ!?と言われたい」 !? …うわー自社の雑誌の宣伝としてはあまりにも大胆なコピー。さすが、No Concept No Target No rule雑誌です。



そんなわけで『モーニング・ツー』最新号は太っ腹にもすべてネット上で無料公開されているんですが、唯一ネット上で公開されていないのが、袋とじ掲載の、中村光もといシャイニング中村先生による『最聖☆戦隊ホーリーメン〜逆襲のマーラ〜』
表紙からし大爆笑必死の『聖☆おにいさん』スピンオフ(?)作品。


じ、実はこの『最聖☆戦隊ホーリーメン』に関して、ある驚愕のウワサを耳にいたしました・・・


某巨大掲示板でもそのウワサは話題になったようですが、なんとこの『最聖☆戦隊ホーリーメン』にはシャイニング中村先生の直筆サイン入り本が存在するようなのです!!


しかもそのサイン本は1冊や2冊ではなく、それなりの数があるらしい!「シャイニング中村先生の直筆サイン入りホーリーメン」本を偶然購入した方、超ラッキー者!ホーリーメン・コンビのご威光で、持ってるだけでも魔除け効果もバッチリな気分がするではありませんか!!


わたしは普段から「保存用」と「人にお勧め用」に少なくとも2冊『モーニング・ツー』を購入しておりますが、このウワサを耳にして近くの駅の本屋さんとコンビ二で更に2冊購入!しかしハズレ!くぅ〜。


…でもサイン本は無理でも、とりあえず『最聖☆戦隊ホーリーメン』続編希望!シャイニング中村先生、期待してます…!



(C)中村光/講談社モーニング2
 

「2008年北米マンガ界10大ニュース:2008年アメリカのマンガ界ではこんなことが起こってた!」(8)

いつまでたっても終わらないので、知り合いの方に「大河10大ニュース」と命名された本ブログの「2008年北米マンガ界10大ニュース」。こうなったら開き直って、今年中に終わればいいやとも思う今日この頃。


前回のエントリーで「北米のマンガ雑誌」について触れたところ、その後に北米唯一の少女マンガ雑誌である『Shojo Beat』の廃刊が発表されました。セリフ以外でもマンガの中のオノマトペや効果音などの翻訳+デザインで、かなり丁寧な仕事をしていた雑誌だけに廃刊は残念です。「『Shojo Beat』廃刊=北米での少女マンガ人気の凋落」とは単純に言えないまでも、今回の廃刊は不況のせいだけでなく、北米でのマンガ・ビジネスの難しさを浮き彫りにしている気がします。


さて、第3弾のその8となる今回は「2008年北米マンガ界10大ニュース」第3位の発表です。

以前の記事を読んでいない方は第10位第9位第8位第7位第6位第5位第4位の記事も合わせてお読みください。

「2008年北米マンガ界10大ニュース:2008年アメリカのマンガ界ではこんなことが起こってた!」(8)


第3位
「学習マンガ」に注目作登場:北米に「学習マンガ」は根付くのか?


今までもこのブログでしばしば言及してきたように、北米での人気マンガにはある一定の傾向が見られた。主にアニメが大手ケーブルチャンネルで放送されたもの(『ナルト』『Bleach』など)がそれである。その他、固定ファンの付いた作家の新作(『子連れ狼』コンビ、高橋留美子作品)、原作本が既に知名度が高い人気作(『Worriors』シリーズなど)、ファンタジー要素の強い少女マンガ(『ヴァンパイア騎士』など)にも人気作品が多い。


しかし2008年の北米のマンガ界では、今まであまり注目されていなかったジャンルに何本か話題作が登場した。それは「学習マンガ」ジャンルのマンガだ。


そもそも「学習マンガ」とはどういうマンガを指すかと考えた時、とりあえずWikipediaの言葉を引用させていただくと、

学習漫画とは、日本における漫画のジャンルの一つ。歴史やテクノロジー、経済など人々が学習する内容を文章表現ではなく漫画にすることで、読者が理解し易くしたものである。


Wikipedia学習漫画

となり、たぶんこれは多くの人が考える「学習マンガ」にあてはまっていると言えるだろう。


Wikipediaでは更に、

また、学習マンガではないが、その内容が非常に学術的価値が高いものとして認められたものもある。源氏物語原典を忠実に再現した大和和紀の『あさきゆめみし』、横山光輝の『三国志』などが代表。


Wikipedia 「学習漫画

として古典にも言及している*1


「学習マンガ」の定義を論じることが本記事の趣旨ではないのだが、今回強引に「古典作品」を広義の「学習マンガ」に含めて話を進めさせていただくと、北米では昨年何かを学ばせる目的を持った「学習マンガ」作品のいくつかに注目が集まったと言うことができる。


日本同様北米でも売上ランキングに登場することはほとんどなく、マンガ読者に語られることが少ない「学習マンガ」だが、実は北米でも2002年以降のマンガ売上急増を受けて数多く出版はされていた。更に言うと、もちろん北米産のコミックスで「学習コミックス」がなかったわけでもない。


例えば下に挙げた『Introducing Cultural Studies(初心者のためのカルチャラル・スタディーズ)』などは広義の「学習コミックス」と言えなくもない。全ページがコマ割やセリフで構成されているわけではないが、イラストを多用することで内容を分かり易く伝えようとしている。


↓『Introducing Cultural Studies(初心者のためのカルチュラル・スタディーズ)』。「Introducing…(初心者のための〜)」シリーズの1冊。

Introducing Cultural Studies (Introducing (Icon Books))

Introducing Cultural Studies (Introducing (Icon Books))


あまり取り上げられることのない北米での「学習マンガ」なので、これを機にどのようなものが出版されてきたか、ざっと見ておこう。



数独の解き方を教える『The Guide to Sudoku数独ガイド)』は、北米ではかなり初期の「学習マンガ」だ。


↓日本に会社があるJapanimeから出ている『The Guide to Sudoku数独ガイド)』。

The Manga Guide to Sudoku

The Manga Guide to Sudoku


上で取り上げた『The Guide to Sudoku』を出すJapanime社は、この他にも日本語を学ぶためのマンガ『Kanji de Manga』シリーズを出している。更に、Digital Manga Publishingからは偉人の人生をマンガ化した『Edumanga』シリーズもあった。

↓『Kanji De Manga』シリーズ。

Kanji De Manga

Kanji De Manga

↓『Edumanga』シリーズ。手塚のアトムとウランがナビゲーターとなっているシリーズだ。

Edu-Manga: Albert Einstein (Dmp Educational)

Edu-Manga: Albert Einstein (Dmp Educational)


シェークスピア」の一連の作品をマンガ化した『Manga Shakespear』シリーズはもともとイギリスのSelf Made Hero社から出ていたが、2008年には米出版社Amulet(ABRAMS Books)から刊行が開始された。

Manga Shakespeare: A Midsummer Night's Dream

Manga Shakespeare: A Midsummer Night's Dream


この他、「学習マンガ」には入らないが、日本の宙出版の子会社であるAurora Publishingの出版するNHKの『プロジェクトX』マンガの英語版もいくつか出版されている。その中でも特に話題になったのが「カップヌードル」を扱ったエピソード。2007年度のアイズナー賞の「ノンフィクション部門」にノミネートされた。

Project X - Nissin Cup Noodle

Project X - Nissin Cup Noodle


もう一つの例外として「マンガの描き方本」がある。『How to Draw Manga(マンガの描き方)』などのシリーズは過去にあまた出版されているが、内容自体はコマ割りされたマンガ形式ではない場合がほとんどなので、「学習マンガ」には入れないほうがいいだろう。


↓かなりの種類が出ているマンガの描き方本。こちらはBLマンガの描き方本である。

How to Draw Manga: Drawing Yaoi

How to Draw Manga: Drawing Yaoi



以上見てきたように「学習マンガ」は2008年以前にも発売されていたが、話題になることは稀だった。しかし2008年にはいくつか注目を浴びる作品が登場する。そのひとつが「統計」を学ぶ『The Manga Guide to Statistics』。話題になった理由は、そのかわいい絵柄と「統計」という硬いテーマとのギャップのようだ。

The Manga Guide to Statistics (Manga Guide To...)

The Manga Guide to Statistics (Manga Guide To...)

The Manga Guide to Databases (Manga Guide To...)

The Manga Guide to Databases (Manga Guide To...)

この『The Manga Guide 〜』と銘打ったシリーズは「統計」の後も様々なテーマで出版され続けている。


更に、この『The Manga Guide』シリーズ以上に注目を浴びたのが『The Adventures of Johnny Bunko: The Last Career Guide You'll Ever Need (ジョニー・ブンコの冒険:絶対必要にならないキャリアガイド)』。日本に在住経験もある著者Daniel Pink氏原作による“アメリカ初のマンガスタイルのビジネス書”という触れ込みの作品だ。


↓『The Adventures of Johnny Bunko: The Last Career Guide You'll Ever Need (ジョニー・ブンコの冒険:絶対必要にならないキャリアガイド)』

The Adventures of Johnny Bunko: The Last Career Guide You'll Ever Need

The Adventures of Johnny Bunko: The Last Career Guide You'll Ever Need


あらすじは、仕事で思うようにいかずに悩む、大学を出たばかりで入社1年目のジョニーが、突如登場した魔法少女ダニエルダイアナ(Diana)から「キャリアを積むために必要な6か条」を学んでいく、というもの。Youtubeで宣伝トレイラーを配信するなどのマーケティング戦略も功を奏したのか、Wall Street JournalNew York Times、Forbsという名だたるメディアで書評が取り上げられ、マンガとしては異例の注目を浴びた。日本では講談社から翻訳版が出版予定である。


この他、注目された作品には聖書をマンガ化した作品もあった。

The Manga Bible: From Genesis to Revelation

The Manga Bible: From Genesis to Revelation

今までも聖書を扱った韓国産マンガの英語版は北米でも出版されていたが、『Manga Bible』は「初の北米産聖書マンガ」として数々のサイトで取り上げれられた。


加えて、アメリカ海軍が日本人マンガ家に依頼し作成したマンガも話題となった。原子力空母『CVN73 USS George Washington』の横須賀基地停留にあたって作られた同空母の解説マンガである。日系アメリカ人の海兵隊員を主人公にした200ページあまりのマンガは無料で配られ、ネット上でも英語版と日本語版が公開されている。


英語版『Manga CVN73 USS George Washington』

日本語版『マンガ CVN73 USS George Washington』



2008年の「学習マンガ」の話題作としてこれまで取りげた中で、特にビジネス書として売られた『The Adventures of Johnny Bunko(ジョニー・ブンコの冒険)』が普段マンガを読まない層からも支持されたことは注目に値する。


普通のビジネス書と違って「1時間あまりで読むことができる」ことを売り物ににした本作は、マンガ作品である利点が読者に実感されているようだ。74もコメントのついたAmazonの読者レビューからは、まさしくWikipediaの「学習マンガ」の定義さながら“文章表現ではなくマンガになることで理解し易く”なったこと、そしてマンガとなったことで楽しみながら学べることを読者が実感していることが見て取れる。


普段マンガに慣れ親しんでいない人たちが「ビジネス書」を入り口にマンガを読むことになったのは、新規読者層開拓という点でよかったと思われるが、「ビジネス書・マンガ」もしくは「学習マンガ」に対する注目が今後に渡って続く傾向なのかは現時点では正直よくわからない。


ただ、熱心なマンガファンだけでなく、広い読者層を相手にしたマンガの出版が業界から望まれていることは確かである。韓国での『神の雫』へのビジネスマンからの支持を考えると、「学習マンガ」は将来の発展が期待されるジャンルかもしれない。

*1:韓国などで「学習マンガ」と言うと、有名な古典文学のマンガ化作品を指すことが多いということだ。

「2008年北米マンガ界10大ニュース:2008年アメリカのマンガ界ではこんなことが起こってた!」(7)

5月に入ってもまだまだ続く「2008年北米マンガ界10大ニュース」。ここまで更新が滞るとは本ブログ管理人の筆者も思いませんでした。続きを楽しみにしてくださってる方がもしいたら、本当にすいません!


今慌てて10大ニュースの残りのニュースを考えているのではありません。ただ単にあまりにも忙しくて、書いたものの更新が先延ばしになっているだけです…ホントですよ。


第3弾のその7となる今回は「2008年北米マンガ界10大ニュース」第4位の発表です。

以前の記事を読んでいない方は第10位第9位第8位第7位第6位第5位の記事も合わせてお読みください。

「2008年北米マンガ界10大ニュース:2008年アメリカのマンガ界ではこんなことが起こってた!」(7)


第4位:

マンガ雑誌『Yen Plus』創刊:北米でのマンガ雑誌


2008年、北米でマンガの新雑誌が創刊された。フランスに拠点を持つ世界第2位の出版社Hachette Book Groupの子会社Hachette Book Group USAのマンガレーベル「Yen Press」から出た月刊誌『Yen Plus』だ。

↓『Yen Plus』創刊号の表紙。


現在北米で出ているマンガ雑誌はそれほど多くない。日本のマンガ雑誌と似ている形態のものを挙げるとVIZ Mediaが出版している『SHONEN JUMP』と『Shojo Beat』、それからこの『Yen Plus』で3誌目となる。


例えばImage Comicsの『Popgun』、またはVillard(Randam House)の『Flight』など、不定期もしくは1年に1回か2回出版される複数のアーティストの作品を集めた刊行物を“雑誌”と数えるとその数は増えるが、その値段や、製本の違いなどから、今挙げたような2冊は日本でイメージするところのマンガ雑誌とは若干イメージが違う。(上の例では『Popgun』は29.99ドルで現在のレートで換算すると約3千円弱、『Flight』は24.99ドルで約2千5百円。)


Popgun 1

Popgun 1

Flight Volume One

Flight Volume One


『Popgun』『Flight』などは北米では“雑誌 magazine”ではなく“アンソロジー(anthology)”と呼ばれている。ただ、ややこしいことに『Shonen Jump』を“雑誌”ではなくアンソロジーと呼ぶ人も多い。(もともと“アンソロジー anthology”という言葉が「作者の違う作品をまとめて一つの本にしたもの」を意味するので、当然かもしれないが。)


上記のようなアンソロジーについて書いても面白いとは思うが、今回は日本でイメージする“マンガ雑誌(manga magazine)”に近い形態の、日本産のマンガを扱った定期刊行物に絞って話を進めたいと思う*1 。


過去に遡ると、北米で「日本のマンガ雑誌と似た雑誌を作る」という試みは数々行われていた。Viz Communications(現VIZ Media)の『Pulp Magazine』『Animerica Extra』、MIXX Entertainment(現Tokyopop)の『Mixxzine』、Dark Horse Comics『Super Manga Blast』、 Gutsoon! Entertainment『Raijin Comics』など*2、90年代から試行錯誤が繰り返されたが、結局VIZ Mediaによる『SHONEN JUMP』(2002年11月創刊)まで成功したと言える例はなかった。


2008年に創刊されたマンガ雑誌『Yen Plus』を出すHachette Book Group USAのYen Pressレーベルは2006年に創設されたばかり。北米のマンガ界でもかなりの新顔だ。かつて大手書店チェーンのBordersでマンガのバイヤーを務め、2006年には「北米マンガ界で最も影響力のある人物」のひとりに選ばれたこともあるカート・ハスラー氏(この人物について詳しいことは当ブログのこちらの記事参照)と、DC Comicsの元バイス・プレジデントのリッチ・ジョンソン氏がこの新レーベルの指揮にあたっている。



正直なところ、現時点では『Yen Plus』の発行部数がどの程度なのか、ハッキリした数字が出ていないのでわからない。ただ噂程度の話として「期待通りには売れていない」らしい。しかし2002年の『Shonen Jump』登場までは「米ではマンガ雑誌は売れない」と死屍累々だった雑誌出版に2008年、Yen Pressが乗り出したことは大きなニュースだった。


もちろんこれが大きなニュースになったのは『Shonen Jump』が成功した今でも北米ではマンガ雑誌の成功が難しいと考えられているからである。加えて、今回筆者が『Yen Plus』の創刊を昨年の10大ニュースの4位に選んだ理由は、この新雑誌がその形態だけでなく『Shonen Jump』と比較した場合でも、より日本の雑誌に近いという点にある。


どう近いかは後で述べるとして、まず『Yen Plus』の中身を見てみよう。


上で『Yen Plus』創刊号の表紙画像を2枚挙げたが、それは創刊号と2号の表紙を挙げたので2枚になったのではない。『Yen Plus』には、「日本」「北米」「韓国」の3つの異なる地域からのマンガが掲載され、右開きと左開きの両方の作品が掲載されている。そのため、2枚ともが“表紙”なのである。


そしてそのそれぞれの地域産のマンガにおいて、『Yen Plus』という雑誌のマーケティング的意味が少しずつ違う。


『Yen Plus』に掲載されている「日本」産のマンガは主にスクエア・エニックス社の作品で、そのほとんどが北米でDVD(ブルーレイ)発売が決定しているもの。『陰の王』『ソウルイーター』『ひぐらしの鳴く頃に』などだ。これらの作品は北米のメジャーなケーブルTVでは放送されず、アニメファン以外の一般の認知度は低いが、アニメがもともと好きなファンには訴求力が高いと考えられ、今後発売されるDVD(またはブルーレイ)の売上が見込まれる作品である。


つまり『Yen Plus』はスクエア・エニックスと協力し、同社の北米展開していく作品を積極的に北米読者に紹介していく媒体としての機能を期待されているのだ。


「日本」産マンガと比べれると売上が伸び悩む「韓国」産マンガを掲載しているのは、可能性を持ちながらなかなか人気作品が生まれない韓国産マンガで、実際にはどういう作品が人気が出るか試しているという意味があると思われる。韓国産マンガが日本産よりもライセンス料が安いのも、掲載できる理由かもしれない。


『Yen Plus』の最も野心的な試みが「北米」産マンガの掲載だ。北米のマンガファンから暖かく迎えられているとは言えない北米産マンガだが、雑誌に掲載することで、読者の反応を見ながら作品を作り上げることができ、読者に親しみを湧かせ、人気作品を作り上げることが期待されている。厳しい締め切りに慣れていない北米のマンガ家に締め切りを課すことで、単行本化を確実にし、さらにその出版を早める目論見もあるだろう。


そういう意味で『Yen Plus』に掲載されている北米産2作品『Nightschool』と『Rideback』は鉄壁の布陣だ。『Nightschool』はTokyopopの『ドラマコン』で北米で最も人気のあるマンガ家のひとりとなったスヴェトラーナ・シマコヴァ*3の『ドラマコン』後初のオリジナル作品。『Maximum Ride』はアメリカ産若者向けノベルとして既に人気があったジェームズ・パターソン作品のマンガ化で北米で知名度は高い。作画担当は韓国人Narae Leeで、韓国在住。

↓『Nightschool』1巻単行本。

Nightschool, Vol. 1

Nightschool, Vol. 1

↓『Maximum Ride』1巻単行本。
Maximum Ride: The Manga, Vol. 1

Maximum Ride: The Manga, Vol. 1


アニメ化された日本の人気作品を揃え、北米の人気作家を連れてきた『Yen Plus』は北米で第2の『Shonen Jump』になれるだろうか?しかしそもそも『Shonen Jump』は北米で、どうして成功(もちろん日本の雑誌同様、雑誌単体では赤字のようだが)できたのか?今までに廃刊となった他のマンガ雑誌と何が違ったのか?


『Shonen Jump』の北米での成功の理由を考察すると、それだけで1本別の記事が必要なのでここでは行わないが、今回の記事に関係ある点だけ挙げると、『Jump』の掲載作品のほとんどはアニメ化された『少年ジャンプ』作品である。創刊時は、いくつかの掲載作品のアニメ化作品がメジャーなケーブルTVで放送され既に北米で人気があり、しかも創刊号は当時人気絶頂だった『遊戯王』レアカード付きだった。


日本の集英社+小学館の100%子会社VIZ Mediaから出版され、日本の『ジャンプ』作品を掲載するという性格上、新しく描きおろされた作品が北米版『Jump』に掲載されることはなく(マンガ以外のページでは北米『Jump』オリジナルの読み物は掲載されている)、アニメ化されていない作品が掲載されることもまれである。つまり北米版『Jump』には、初めからある程度認知された作品のみが掲載されていた。そこには新しい作品を作り上げる場としての雑誌の機能はまったくない。


筆者は個人的には北米での『Shonen Jump』雑誌は『Jump』ブランド確立を目指す宣伝媒体として成功したと思っているが、日本のマンガ雑誌を語るのと同じように北米のマンガ雑誌『Shonen Jump』を語ると誤解を与えるかもしれないと考えている。北米でのマンガ雑誌『Shonen Jump』は人気アニメ・ゲームの関連商品として売れているのであって、日本の『少年ジャンプ』の単純な“輸入品”というわけではないのである。



スクエア・エニックス作品が掲載されている点において『Yen Plus』は北米『Shonen Jump』と同じように、既に日本に存在する作品の宣伝をする機能を期待されていると思われるが、将来人気が出るかどうかもわからない新作を製作し連載させているという点で、『Yen Plus』は日本でのマンガ雑誌が期待されているものに近いと考えることができるだろう。



北米でも出版は不況の影響を強く受け、在庫や流通の問題から2009年は北米でマンガのデジタル配信に更に加速がつくのではないかと言われている。今後『Shonen Jump』『Yen Plus』のような日本雑誌に似た形態を持った紙媒体のマンガ雑誌が数多く北米で創刊されるとは考えにくい。


個人的には『Shonen Jump』も『Shojo Beat』も『Yen Plus』も北米で頑張って欲しい。日本でもマンガ雑誌の売上凋落が巷で話題となり、マンガ雑誌がそのあり方を模索していく時代を迎えることを考えると、マンガ雑誌というメディアがまったく存在しなかった北米でのマンガ雑誌の動向には、これからも注目する必要があると思っている。

*1:2009年12月から、Top Shelf Productionsが青林工藝舎の『AX』を出版することになっているが、こちらも29.95ドルで日本同様に隔月刊になるかは未定。

*2:この他にAntarctic Pressの『Mangazine』などがあるが、これは流通や日本以外のマンガのみを扱っている点で上記の雑誌とは異なる。

*3:以前は「スヴェトラーナ・クマコヴァ」という名前で日本で紹介されていたが、『ドラマコン』日本版出版にともない本人の希望で「シマコヴァ」に変更。

「メビウスx浦沢直樹+夏目房之介」シンポジウム開催されます。


フランスのコミックス界の巨匠メビウス氏が現在来日中です。


メビウス氏は5月6日に村田蓮爾氏、7日に大友克洋氏&りんたろう氏とのパネル・ディスカッションに京都で参加され、東京では9日明治大学浦沢直樹氏と夏目房之介氏と一緒のシンポジウムに参加なさいます。

明治大学の告知ページはコチラ

(C)Moebius Production/浦沢直樹/小学館

【日 時】  2009年5月9日(土) 13時30分 〜 16時00分 
       (12時30分開場)

【場 所】  明治大学駿河台校舎アカデミーコモン3F アカデミーホール

【定 員】  1050名(先着順・入場無料)
       ※入場希望者多数の場合は、整理券を配布させていただきます。
        定員を超える場合は、誠に申しわけありませんが、入場をお断り
        させていただく場合があります。

【出演者】  メビウス×浦沢直樹+夏目房之介  司会:藤本由香里

【内 容】  *シンポジウム「メビウス ∞ 描線がつなぐヨーロッパと日本」
         メビウス×浦沢直樹+夏目房之介 司会:藤本由香里          
           ・メビウス氏の人と作品(ビデオクリップ)
           ・メビウス氏、自作を語る
           ・メビウス氏、日本マンガを語る
           ・それぞれのメビウス体験
           ・日本マンガの中のメビウス
           ・ヨーロッパのマンガと日本マンガ ………etc.
       *メビウス氏によるライブ・アート・パフォーマンス

【主 催】  明治大学国際日本学部 

【協 力】  メビウスプロダクション
       (公式HP:http://www.moebius.fr/
       在日フランス大使館
     

   

アメリカで最も人気のあるアメリカ産マンガのひとつ『メガトーキョー』日本上陸!!

現在アメリカで、北米産オリジナルMANGAとして最も人気のある作品のひとつと言われる『メガトーキョー』の日本語版1巻が、あの講談社BOXからとうとう日本でも発売されます!店頭に並ぶのは連休明けです!

Megatokyo(1) (講談社BOX)

Megatokyo(1) (講談社BOX)


翻訳は当ブログ管理人、椎名が担当しております。オリジナルの価値を少しでも下げないよう、たくさんの方々から助言をいただきながら、魂を込めて翻訳させていただきました!


オタクに国境はない 
Otaku Have No Boundaries.

全世界のオタク必携―
文化の発信地大東京(メガトーキョー)へのパスポート

全米一のジャパニーズ・カルチャー・コミックついに上陸!
アメリカ人オタクが聖地・日本で大冒険…
右には美少女、左には忍者!?


『メガトーキョー』表紙より。


しかも表紙にコメントを寄せてくださったおふたりが超豪華!

『メガトーキョー』は、単純に本になったウエブ・コミックというだけのものではない。アメリカ産マンガの『戦争と平和』であり、あらゆる種類のオタクのためのカルト・ムーブメントであり、冒険や興奮を求め、そしてうるさい外人客も受け入れてくれるスタッフがいるメイドカフェを求めるアメリカ人オタクを日本に導く、希望欲望列挙された目録なのだ。


オタク・アメリカ代表『オタク・イン・USA』著者 パトリック・マシアス

『メガトーキョー』を発見したのは2001年頃――日本の日常を描いたディテールに驚いた。日本少女マンガ人生哲学探すぴろと、自動販売機でビールが買えること以外に日本のよさを見出せないラルゴの東京生活は9年目に突入。ディープに進化していく『メガトーキョー』は、今や仏独伊西蘭など世界8ヶ国語に翻訳されるグロバーバルカルチャーだ!


サブカルチャー評論家 町山智浩

あらすじ

日本産アニメ・マンガ・美少女ゲームが好きな「ぴろ」と、アメリカ産RPG・一人称視点のシューティングゲームを愛する「ラルゴ」のふたりが、あるきっかけで日本にやってくる。日本で向き合う異文化にとまどいながら、なんとか職も見つけ、女の子とも出会い、日本で騒動を巻き起こしながらも生活していくふたり。


「ぴろ」と「ラルゴ」は同じ日本に生活していても、ふたりのそれぞれの視点から見る「日本」はまったく違う。物語上では、ふたりの別々の日本での「現実」に加えて、ふたりのプレイするRPG上の「現実」も交錯し、話はどんどん複雑に。


『メガトーキョー』は2001年からオンラインで連載が始まりました。その人気により単行本化されて今までに単行本が5巻まで発売されています。2001年から始まったということは上の町山さんの紹介にもあるように、『メガトーキョー』の連載は今年で9年目に突入。現在の『メガトーキョー』は絵柄、内容ともに今回発売される1巻とはかなり変わっています。


作者のフレッド・ギャラガーさんは主人公のぴろと同様、日本アニメ・マンガ・美少女ゲームがお好きで、日本で単行本が発売されることに大変感激してくださいましたが、今回1巻の最初から日本で出版することには迷っていらっしゃいました。絵柄も内容も現在のものとは随分違うからです。


でも「『メガトーキョー』の世界観を日本の読者に余すことなく伝えたい!」という編集長さまや編集者さまやわたしの意見もお話して、1巻の第1話から(オマケページの一部を除いて)ほとんど全てが今回の日本版『メガトーキョー』1巻に収録されることになりました。(オリジナル版に無いページも少し追加されています。)


1巻には連載当時フレッドさんが楽しんでいた日本のアニメやゲームを元ネタとするシーンがたくさん出てきます。作者のフレッドさんにも思い出していただいて、元ネタがある場合はわかる範囲で注釈をつけました。作者のフレッドさんが忘れていて、翻訳者も気が付かなかった元ネタに気づいた方は是非おしえてください!


『メガトーキョー』のクレージーな世界が日本でも楽しんでもらえますように!!


↓オリジナル英語版『メガトーキョー』。

Megatokyo #1(Megatokyo (Graphic Novels))

Megatokyo #1(Megatokyo (Graphic Novels))

Megatokyo #2(Megatokyo (Graphic Novels))

Megatokyo #2(Megatokyo (Graphic Novels))

Megatokyo 3 (Megatokyo)

Megatokyo 3 (Megatokyo)

Megatokyo: v. 4

Megatokyo: v. 4

Megatokyo: v. 5

Megatokyo: v. 5