アメリカで『フルーツバスケット』マンガ、売上200万部を超える。

アメリカで『フルーツバスケット』マンガが現在店頭に並んでいる15巻をもって、売上部数が200万を超えた、とTokyopopが自社サイトで発表した

業界向けサイトICv2によるとTokyopopは幾つかの人気作品、『ラブひな』『ちょびッツ』などを出版しているが、この『フルーツバスケット』が同社最大のヒット作ということだ。ICv2が業界関係者へのインタビューや売上から作成する「年間トップ作品リスト」では、2003年に第1巻が発売されて以来『フルーツバスケット』がトップ5から落ちたことはない。

この作品の成功の要因としてICv2は「感情豊かなドラマとユーモアのコンビネーションが男性にも女性にもアピールしたこと」を挙げている。

この200万部と言う数字は、Tokyopopでは最大の売上数であり、アメリカでのマンガ1作品の売上としては素晴らしく良いと言えると思うのだが、アメリカで一番売れている作品と言えるかと言うと、売上数に関しては公に数字が出ることが少ないのでハッキリさせるのは難しい。

VIZの作品で言うと、『ドラゴンボール』『るろうに剣心』それに『犬夜叉』はかなりの売上をあげているだろうし、現在の時点で『フルーツバスケット』の部数を超えているとは思えないが、『ナルト』もその人気を考えるとこれから更にマンガ売上を伸ばしていくと思われる。『ナルト』には及ばないが9月にアニメの放送が始まった『ブリーチ』も累計で100万部を超えている、という話もある。

Del Rey社から出ているマンガでは、先日取り上げたニューヨーク・タイムスの記事にあったようにCLAMPの『ツバサ』が100万部を超えているようだ。

いずれにせよ、少女マンガのアメリカでの認知を上げ、その人気の広がりに貢献した『フルーツバスケット』の功績は大きい。日本でも単行本があと1巻を残すのみ。なんだか凄いハッピーエンドになりそうだ。

↓『フルーツバスケット』英語版。最新刊15巻。

Fruits Basket Volume 15

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