アメリカのカトゥーン/コミック・ストリップの中の日本のマンガ。

アメリカのコミックスの中で“日本のマンガについて言及しているもの”を2つ紹介します。2つともアメリカのマンガ関連のブログのリンクで知ったんですが、「日本のマンガがアメリカ社会に浸透している証拠」と向こうのマンガファンには受け止められているようですね。

ここに挙げたのは、いわゆるアメコミと呼ばれるスーパーヒーローものや、オルタナティブと呼ばれるインディーズ系のコミックスではなくて、1コマのカトゥーンと呼ばれるものと、数コマ、または数ページに渡って新聞や雑誌に連載しているコミック・ストリップと呼ばれるもの。

まず1コマのカトゥーンから。

『Speed Bump』の中の一つのカトゥーン→コチラ
女の子のセリフは、「美容整形の先生に、若い男の人にもてるようになりたいんですけどって言ったら、MANGAの顔だちを薦めてくれたの
↓『Speed Bump』

Speed Bump: A Collection of Cartoon Skidmarks

Speed Bump: A Collection of Cartoon Skidmarks

次は2ページのコミック・ストリップで、アメリカのクオリティ・マガジン『ニューヨーカー』に連載しているRoz Chast氏の『Turning Japanese』から→コチラ。(クリックするとそのページが拡大されます。)
日本のマンガにほぼ初めて触れた作者自身の困惑を描いた作品。1ページ目の最後のコマ「いったいぜんたいこの頭から突き出てるのは何?」と言っているのは「汗」のこと。ホラ、よくありますよね、あの焦ってる時とかに顔に浮かぶヤツ。

Chast氏はSFからサラリーマンものまで色々なジャンルを読まれたようだけれど、どうやら印象に残ったのは『ふたりエッチ』らしい。それから『フルーツバスケット』の日本文化的なものは全く理解できなかったものの、マンガ全体としてはなんとなく気に入ったということみたいで、ヨカッタヨカッタ(?)。
Roz Chast氏の作品をまとめた本。↓

Theories of Everything: Selected, Collected, Health-inspected Cartoons, 1978-2006

Theories of Everything: Selected, Collected, Health-inspected Cartoons, 1978-2006

オマケにもう一つ。シンプソンズ』をマンガっぽくしてみたら?というもの。
コチラがマンガ版『シンプソンズ』。コチラはその元になった絵。

↓アニメ『シンプソンズ』にも時々日本や日本アニメが登場。例えば唐突に壁に「アキラはネオトーキョーに眠ってる!」なんて書いてあったり。こういうトリビアを知るにはこの「コンプリート・ガイド」シリーズが一番良いかも。

The Simpsons: A Complete Guide to Our Favorite Family

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